四国銀行

四国銀行の概要と沿革

四国銀行（しこくぎんこう）は、英語ではThe Shikoku Bank, Ltd.と称され、高知県高知市を本拠地とする地方銀行です。地元では「四銀」との呼称で親しまれており、県内の主要金融機関として広く知られています。

概要

高知県内では、特に高知市、須崎市、土佐市、香美市などの主要地域において、指定金融機関としての役割を果たし、県下で最大の金融機関として地元経済に貢献しています。
現行の行章は1947年に社内公募で決定されたものであり、そのデザインには「四」を表す「コ」と「ク」を組み合わせた図案が含まれています。このシンボルは、四国における金融機関のリーダーシップを担う意図を表現しています。

沿革

四国銀行の歴史は1878年にまで遡ります。10月28日に第三十七国立銀行が土佐郡に設立され、同年には第百二十七国立銀行も設立されました。1896年には社名を高知第三十七国立銀行と改称し、その後1899年には本店を高知市浦戸町に移転。この後、多くの銀行との合併と名前の変更を経て、1923年には株式会社四国銀行へと商号変更されました。

その後もいくつかの銀行との合併を経験し、1930年代には本店を現在の南播磨屋町に移転しました。戦後、1952年には総預金が100億円に達し、1970年代には電子計算機の導入や東京・大阪証券取引所への上場も果たしました。

1990年代に入ると、信託業務を開始し、2000年以降も新たなサービスを次々と展開しています。例えば、2008年にはコンビニATMのサービスを開始し、その後2013年にはインターネット支店「龍馬支店」を開設するなど、時代のニーズに応じたサービスを展開しています。

店舗展開

四国銀行は、高知県を中心に徳島県、香川県、愛媛県にも店舗を展開しています。特に徳島県では、地元の「第3の銀行」として、23店舗が北部を中心に設置されています。また、他県でも多くの店舗を有し、本州の都市部にも店舗があります。

情報システムと外部サービス

情報処理システムに関しては、2011年にNTTデータ地銀共同センターへの移行を行い、勘定系システムを更新しました。さらに、2008年にはイーネット、ローソンATMとの提携を開始し、ATMサービスの利便性を向上させています。

イメージキャラクター

また、四国銀行では高知県出身のタレント島崎和歌子が1990年からイメージキャラクターを務めており、銀行の広告にも頻繁に登場しています。

四国銀行は、地域との密接な関係を持ちながら、長い歴史の中で様々な変遷を経て成長してきた地方銀行であり、今後も地域経済を支えていく存在です。

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