国道358号

国道358号：富士五湖から甲府盆地へ至る変化に富んだ国道

国道358号は、山梨県南都留郡富士河口湖町を起点とし、甲府市に至る全長約28kmの一般[[国道]]です。富士五湖の一つである精進湖の湖畔から始まり、険しい山岳地帯、そして開けた甲府盆地と、変化に富んだルートが特徴です。

精進湖畔から山岳地帯へ

国道139号から分岐し、精進湖の湖岸沿いを走ります。この区間は比較的道路幅員が広いものの、古くからある路線のため、カーブの半径が小さく、連続する急カーブが運転には注意が必要です。その後、精進湖トンネルを抜けると、急峻な山岳地帯に入ります。この区間も2車線道路ですが、急勾配と急カーブが連続し、運転には細心の注意が必要です。

右左口峠と甲府盆地

山岳区間を抜けた後、線形が比較的良好になり、右左口トンネルを通過します。トンネルを抜けた先には、かつての峠道（現山梨県道113号甲府精進湖線）が残り、急な下り坂が続きます。峠道を抜けると、甲府盆地が開け、夜間には美しい夜景を望むことができます。甲府盆地に入ると、甲府南インターチェンジ以北は片側2車線の平坦な道路となり、交通量も増加します。笛吹川を渡り、荒川の堤防沿いを北上し、国道20号甲府バイパスと交差します。このあたりから周囲は賑やかになり、甲府市街地へと入っていきます。

甲府市街地と終点

国道52号と交差した後、終点である甲府警察署前交差点に到着します。終点付近には、山梨県庁などの官公庁が立ち並び、甲府駅も近接しています。甲府市街地区間では、「平和通り」、「新平和通り」、「新新平和通り」といった通称名を持つ区間があり、交通渋滞緩和のために整備された歴史を持っています。また、精進湖方面区間はかつて「精進ブルーライン」と呼ばれ、一部区間が有料道路でしたが、1994年に無料化されています。

道路データと歴史

国道358号は1975年に指定され、起点が西八代郡上九一色村（赤池交差点）、終点が甲府市（甲府警察署前交差点）とされています。総延長は約28kmで、国道52号と重複する区間があります。重要な経過地として東八代郡中道町が挙げられています。

地理的特徴

国道358号は、南都留郡富士河口湖町、甲府市、西八代郡市川三郷町、笛吹市を通過します。また、国道139号、中央自動車道、国道140号、国道20号、国道52号、新山梨環状道路といった主要道路と交差します。主な峠として、右左口峠（右左口トンネルで通過）、女坂峠（精進湖トンネルで通過）があります。これらの峠は、トンネル開通以前は険しい山道であったため、トンネルの開通は交通の利便性を大きく向上させました。

管理

国道358号の維持管理は、山梨県内の各建設事務所が担当しており、富士河口湖町区間は富士・東部建設事務所吉田支所、甲府市区間は中北建設事務所、市川三郷町区間は峡南建設事務所、笛吹市区間は峡東建設事務所がそれぞれ管轄しています。

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