甲府バイパス

甲府バイパスについて

甲府バイパスは、山梨県笛吹市から甲府市街の南側を通り、甲斐市へと至る国道20号のバイパスです。この道路は、甲府市街地からやや離れた郊外を通過しており、沿線にはロードサイド型の商業施設が立ち並んでいます。多くの交差点が平面交差であるため、交通集中時には渋滞が発生しやすくなっています。

概要

甲府バイパスは、市街地の交通渋滞を緩和する目的で建設されました。しかし、郊外型の商業施設が集積したことや、平面交差が多いことが、新たな渋滞の原因となっています。過去には、国母交差点のような主要な交差点で立体交差化の計画がありましたが、沿線住民の反対などにより実現しませんでした。現在、多くの交差点で車線増設が検討されていますが、用地取得などの問題で進展が見られていません。

路線

甲府バイパスは、国道20号の一部を構成しています。主な交差点としては、向町2交差点や国母交差点などが挙げられます。また、以下の区間で国道140号と重複しています。

国道140号（向町2交差点 - 上阿原町）

歴史

甲府バイパスが建設される以前、現在の国道411号城東通りと国道52号美術館通りが国道20号として機能していました。戦後の復興計画では、善光寺駅から甲府刑務所（現在の甲府市立善誘館小学校）の北側を経由し、荒川橋へと続く幅員36mの道路が計画されましたが、住民の反対により実現しませんでした。そのため、城東通りと美術館通りは狭いまま残り、特に城東通りにはクランク状の「かねんて」と呼ばれる箇所が複数存在し、慢性的な渋滞を引き起こしていました。

これらの狭い市街地を迂回するために、市街地の南部をV字状に迂回し、竜王バイパスへと接続するバイパスとして計画されたのが甲府バイパスです。

1971年（昭和46年） - 2車線で供用開始。
1974年（昭和49年） - 4車線化。

注意点

向町2交差点や国母交差点は、朝夕を中心に渋滞が発生しやすい箇所です。また、休日はWINS石和（場外馬券場）周辺が混雑し、それが甲府バイパスの渋滞に影響を与えることもあります。これらの地域を通行する際には、時間に余裕を持った計画を立てることを推奨します。

その他

甲府バイパスは、甲府盆地内の国道20号のバイパス群の一部を構成しており、勝沼バイパス、竜王バイパス、双葉バイパス、韮崎バイパスと繋がっています。

関連情報
中部地方の[[道路一覧]]
甲州街道
甲府盆地内にある国道20号のバイパス
* 勝沼バイパス‐甲府バイパス‐竜王バイパス‐双葉バイパス‐韮崎バイパス

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