坪井智也

坪井智也の概要

坪井智也（つぼいともや）は、1996年3月25日生まれの日本のアマチュアボクシング選手で、静岡県浜松市出身です。彼は日本大学で学び、自衛隊体育学校ボクシング班に所属している幹部自衛官としても活躍しています（2023年10月現在、階級は3等陸尉）。2021年には、世界選手権バンタム級で金メダルを獲得し、日本のアマチュアボクシング界において強烈な足跡を残しました。

競技の始まり

坪井は小学校2年生のときに極真空手を始め、5年生まで続けました。最も優れた成績は全日本空手道選手権大会の少年の部での軽量級3位でした。小学6年生の時に浜松市のアマチュアボクシングジム「リード」でボクシングを始め、ボクシングに本格的に転向します。その後、静岡県立浜松工業高等学校を経て、2014年に日本大学に進学しました。

学生時代の活躍

大学在学中の2017年には、関東大学ボクシングリーグ戦で「20連勝4年間無敗」という偉業を達成し、その年の年間表彰で努力賞も受賞しています。この成績は、坪井のボクシングキャリアの最初のハイライトとなりました。

2018年からは自衛官として活動を開始し、自衛隊体育学校に所属しました。その年、彼は階級をフライ級に変更しましたが、2019年の全日本選手権フライ級決勝では、田中亮明にわずかの差で敗れ、オリンピック出場は叶いませんでした。

国際舞台での成功

2021年、坪井はセルビアのベオグラードで行われた世界選手権のバンタム級に出場し、日本人として初めて金メダルを獲得しました。この勝利は、彼のキャリアにおける大きな転機となります。2022年には日本ボクシング連盟から優秀賞を受賞し、同年11月のアジア選手権ではフライ級で銅メダルを獲得しました。

2023年のアジア競技大会では51kg級に出場しましたが、準決勝で再びドゥスマトフに敗れ、銀メダル以上の成績を残すことができず、パリ五輪出場権を逃しました。しかし、11月には全日本選手権フライ級決勝で勝利し、パリ五輪最終予選への出場権を得ることに成功しました。

現役からの引退

2024年のパリ五輪世界1次予選で、坪井はコロンビア選手に敗れ、五輪出場権の獲得を逃します。その後、体調不良により最終予選を棄権する決断を下し、結果として五輪出場はできなくなりました。

坪井は2024年6月6日に自身のSNSで現役引退を発表し、「競技人生には多くの変遷があったが、多くの支えがあって長く続けられた」と語っています。このように坪井智也は、数々の困難を乗り越え、アマチュアボクシング界に多大な影響を与えた選手として歴史に名を刻みました。

戦績

坪井智也はそのキャリアで多くの大会に出場し、素晴らしい成績を残しています。主要な戦績としては、全日本ボクシング選手権大会での優勝や、アジア選手権や世界選手権でのメダル獲得が挙げられます。彼は今後の活躍にも注目が集まる選手です。

終わりに

坪井の競技人生は多くの感動をもたらしました。彼のストーリーは、ボクシングだけでなく、様々なスポーツにおける挑戦者の姿を映し出しています。

もう一度検索