全日本空手道選手権大会

全日本空手道選手権大会

全日本空手道選手権大会は、空手道の日本一を決定する大会であり、複数の団体がそれぞれの特色を活かして毎年開催しています。以下に、主な主催団体とその大会概要を解説します。

全日本空手道連盟主催

全日本空手道連盟（全空連）は、毎年12月の第2土・日曜日に日本武道館などで大会を開催します。大会は、男女別の組手競技（無差別）の個人・団体戦と、個人形競技の計6種目で構成され、空手道日本一を決定します。競技日程は、初日に団体戦、2日目に個人戦が行われます。

組手競技では、各都道府県代表、実業団連盟代表、学生連盟代表、高体連代表、前年度優勝者などがトーナメント方式で競い合います。形競技も同様に、各ブロック代表などが参加して技を競います。組手個人優勝者には天皇盃・皇后盃、団体戦優勝チームには内閣総理大臣杯が授与されます。過去には天皇が臨席された天覧試合として開催されたこともあります。

大会の模様は、2日目の個人戦を中心にNHK Eテレで放映されます。近年では生中継も行われ、多くの空手道ファンがその模様を注視しています。

国際空手道連盟極真会館主催

極真会館（松井館長）は、毎年11月に「オープントーナメント全日本空手道選手権大会」を開催しています。この大会は、極真会館以外の流派や団体に所属する選手も参加できるオープン参加形式が特徴です。組手と杉板の試割りが行われ、無差別級の全日本選手権と、体重制を取り入れた全日本ウェイト制空手道選手権大会も開催しています。

大会の模様は、極真会館公式コンテンツ配信サービス『KYOKUSHIN ONLINE』で配信されるほか、BSフジでも録画放映されていました。

全世界空手道連盟新極真会主催

新極真会は、原則として毎年10月に東京体育館などで選手権大会を開催しています。この大会もオープントーナメント方式を採用し、新極真会以外の流派や団体からの参加を歓迎しています。2006年からは女子の部も同時開催され、競技の幅を広げています。

大会の模様は、J SPORTS『新極真魂』で放映されるほか、新極真会のYouTube公式チャンネルでもライブ配信されています。

極真空手道連盟極真館主催

極真館は、毎年秋口に全日本空手道選手権大会を開催しています。この大会は、極真館だけでなく、他派閥の極真カラテや他の流派・団体にも門戸を開いています。試合形式は、手技による顔面攻撃を禁止したフルコンタクトルールでありながら、顔面への間合いを意識したルールを採用し、一本勝ちを重視した試合展開が特徴です。

全日本極真連合会主催

全日本極真連合会は、毎年1月にオープントーナメント全日本空手道選手権大会を東京で開催しています。極真連合会以外の流派や団体にも参加資格があり、無差別級の全日本選手権と、体重制の全日本ウエイト制空手道選手権大会を開催しています。2023年からは分裂していた極真会館の派閥が集結し、統一された全日本大会が開催される予定です。

国際大山空手道連盟主催

国際大山空手道連盟は、毎年11月に大会を開催しています。競技は軽量級、重量級、女子部（2005年より）、壮年部（2006年より）の計4種目で行われます。

新日本空手道連盟正道会館主催

正道会館は、毎年9月に全日本空手道選手権大会を開催しています。当初はリングを使用し、再延長時にはグローブを着用して顔面攻撃を認めるルールを導入していましたが、現在ではフルコンタクトルールによる体重別の大会へと変更されています。

国際空手拳法連盟白蓮会館主催

白蓮会館は、毎年11月に大阪府立体育会館第1競技場で大会を開催しています。当初は「全日本拳法選手権大会」という名称でしたが、現在は「ファイティングオープントーナメント全日本空手道選手権大会」として、体重別の大会が開催されています。

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