塩崎駅

塩崎駅：地域に根付く中央本線の駅

山梨県甲斐市下今井にある塩崎駅は、東日本旅客鉄道（JR東日本）中央本線の駅です。駅番号はCO45。戦後、地域住民の長年の熱意が実り、地元の負担によって建設されました。駅名は、開業当時の地名である塩崎村に由来しています。

歴史：地域とともに歩む軌跡

塩崎駅は1951年（昭和26年）12月25日に開業。当初は旅客営業と小荷物扱いのみでしたが、1961年（昭和36年）10月1日には行き違い設備が設置され、利便性が向上しました。1972年（昭和47年）2月1日には荷物扱いが廃止され無人駅となります。その後、国鉄民営化を経てJR東日本に継承されました。時期は不明ですが、「ジェイショップ塩崎」の開店に伴い業務委託駅となり、有人駅として再開。2004年（平成16年）10月16日にはSuicaの利用が可能になり、東京近郊区間に編入されました。ジェイショップ塩崎の閉店後、2014年（平成26年）10月8日にはバリアフリーに配慮した新駅舎が完成し、現在に至ります。

駅構造：利用者の利便性とバリアフリーへの配慮

塩崎駅はJR東日本ステーションサービスが駅業務を受託する甲府駅管理の業務委託駅です。地上駅で、相対式ホーム2面2線を有しています。ホームは嵩上げされておらず、築堤上に位置するため、駅舎からは高くなっています。両ホームは跨線橋や構内踏切で繋がっておらず、連絡には一旦駅を出てから線路をくぐる必要があります。

開業当初は下りホーム側に駅舎がありましたが、無人駅化後に解体。その後、旧駅舎跡地にコンビニエンスストア「ジェイショップ塩崎」が開業し、同時に業務委託駅となりました。新駅舎建設にあたっては、甲斐市とJR東日本が連携し、ホームと駅前広場の高低差解消のためのスロープ設置や、ホーム嵩上げによる段差解消など、バリアフリーへの配慮が徹底されています。駅舎のデザインも、南口は西洋風、北口は和風と、周辺環境に合わせた異なるデザインが採用されています。発車メロディーは五感工房製のものが使用されています。

利用状況：地域社会を支える存在

2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は約1016人です。近年は、周辺地域の開発や人口変動の影響を受けて変遷を続けています。

駅周辺：住宅地と学校を結ぶ拠点

塩崎駅は住宅地に位置し、山梨県唯一の滑走路を持つ日本航空高等学校の最寄り駅となっています。そのため、学生の利用も多いのが特徴です。

バス路線：地域交通のハブとして

駅前に「塩崎駅」停留所があり、山梨交通韮崎営業所が運行する路線バスが発着しています。甲府駅や韮崎駅へのアクセスを提供し、地域の交通の要となっています。

隣の駅

• - 竜王駅
• - 韮崎駅

まとめ：未来を見据えた発展

塩崎駅は、地域住民の熱意とJR東日本の努力によって発展を遂げ、現在も地域社会に貢献する重要な駅です。バリアフリー化された新しい駅舎は、利用者の利便性を高め、高齢化社会に対応した設計となっています。今後も、地域のニーズに応えながら、安全で快適な駅として発展していくことが期待されます。

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