韮崎駅

韮崎駅について

韮崎駅（にらさきえき）は、山梨県韮崎市若宮一丁目に所在し、東日本旅客鉄道（JR東日本）が運営する中央本線の駅です。この駅は韮崎市の主要な公共交通の要所として機能しており、特急「あずさ」の一部が停車することでも知られています。

歴史の概要

この駅の起源は、1903年12月15日にまでさかのぼります。この日、逓信省中央本線の甲府駅から韮崎駅までの区間が開通した際、韮崎駅は終着駅として誕生しました。最初は旅客と貨物の取り扱いが始まりましたが、次第に利用状況が変化していきます。

1904年12月21日にはこの駅から富士見駅までの区間が開通しました。その後、1949年には日本国有鉄道に移管され、1970年には複線化が進みました。この際、ホームの移設が行われ、スイッチバック方式の運転が廃止されています。さらに1972年には貨物の取り扱いが中止され、1985年には荷物の扱いも終了しました。

1987年4月1日には国鉄の分割民営化が行われ、韮崎駅は東日本旅客鉄道に属する駅となりました。2004年にはICカード「Suica」が導入され、東京近郊区間に含まれるようになりました。近年では、駅前広場のリニューアルや自動改札機の導入など、利便性の向上が図られています。

駅の構造と設備

韮崎駅は高架駅で、島式ホームが1面2線設けられています。ホームは駅舎よりも高い位置にあり、地下道を通じてアクセスします。ホームは非常に長く、12両編成の列車にも対応可能です。また、勾配区間にあるため、甲府寄りに向けて緩やかな上り坂となっています。駅舎はコンクリート製の2階建てで、1階には待合所や自動券売機、指定席券売機などが設備されています。加えて、駅舎内には丸政の立ち食い蕎麦屋もあり、利用者の人気を集めています。

利用状況と周辺環境

2023年度のデータによると、韮崎駅の日平均利用者数は2,373人とされています。駅周辺は市役所が見える位置にあり、中心部にあたる地域の一部です。駅前の広場は整備され、大規模な商業施設が進出していることから、地域の賑わいを見せています。

バス路線と隣接駅

「韮崎駅」には多数のバス路線が発着しており、周辺地域へのアクセスも良好です。また、隣の駅としては塩崎駅（CO 45）と新府駅（CO 47）があり、中央本線の重要な中継地として機能しています。特急「あずさ」の臨時運行の「かいじ」も停車するため、利便性が高い駅です。

韮崎駅はその歴史、構造、周辺の発展により、地元住民や観光客にとって欠かせない交通の拠点となっています。

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