塩川駅

塩川駅（福島県喜多方市）

塩川駅は、福島県喜多方市塩川町字石橋に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）・日本貨物鉄道（JR貨物）磐越西線の駅です。駅舎は武家屋敷風の建物で、塩川ふれあい会館としても利用されています。

歴史

1904年（明治37年）1月20日：岩越鉄道の駅として開業。一般駅でした。
1906年（明治39年）11月1日：岩越鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となりました。
1975年（昭和50年）3月24日：駅構内にセメントターミナル塩川基地が開設。
1982年（昭和57年）
8月1日：セメントターミナル発着を除く車扱貨物の取り扱いを廃止。
11月15日：急行「いなわしろ」の快速格下げ列車、急行「ばんだい」郡山発着列車が1往復ずつ停車。
1984年（昭和59年）
2月1日：荷物の取り扱いを廃止。
3月14日：急行「あがの」が快速列車への格下げに伴い、当駅の定期列車は全列車停車となりました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本・JR貨物の駅となりました。
1991年（平成3年）3月：塩川ふれあい会館が完成。
2007年（平成19年）3月15日：貨物列車の最終運転日。
2024年（令和6年）10月1日：えきねっとQチケのサービスを開始。

駅構造

単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。ホーム間は跨線橋で連絡しています。快速「SLばんえつ物語」は上り列車のみ停車しますが、これは信号設備の関係で下り列車がホーム有効長の足りないホームにしか入線できないためです。

あいづ統括センター（会津若松駅）管理の簡易委託駅で、窓口が設置されています。喜多方市が受託し、実際の業務は喜多方観光物産協会に再委託されています。

駅舎のように見える武家屋敷風の建物は塩川ふれあい会館となっており、喜多方市が管理しています。1階には切符売り場、待合室、トイレ、自動販売機のほか、図書コーナーや市民作品の展示場などがあります。2階には会議室や集会室があります。本来の塩川駅舎は、塩川ふれあい会館から1番線に出て右手にある、ガラス張りの待合室です。

のりば

番線	路線	方向	行先
--	---	---	--
1	■磐越西線	上り	会津若松・郡山方面
2	■磐越西線	下り	喜多方・新津方面
3	■磐越西線	(臨時列車など)

貨物取扱

現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっており、貨物列車の発着はありません。貨物設備はなく、専用線も当駅には接続していません。

かつては、セメントターミナル会津営業所へ至る構内側線が分岐していました。そこへ青海駅発送のセメントを輸送するために、特定曜日に貨物列車が到着していました。

セメントターミナルの側線は機回し設備のない棒線であったため、列車は当駅で対向列車との交換のみを行い、会津若松駅で貨車を切り離して留置、広田駅を経由した後、再度会津若松駅で塩川方面へ向けて編成を再組成していました。そして、塩川駅3番線へ到着後、喜多方駅方に引き上げ、推進運転で側線へ入線し荷役作業を行っていました。荷役後は入線時と逆の手順で、青海へ空車を返却していました。

利用状況

JR東日本によると、2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は248人です。

駅周辺

[駅周辺の観光スポットや施設に関する情報] (具体的な情報は省略)

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■磐越西線

臨時快速「SLばんえつ物語」停車駅（上りのみ）
会津鉄道直通運転臨時快速「AIZUマウントエクスプレス」1号停車駅
普通：会津若松駅 - 笈川駅 - 塩川駅 - 姥堂駅 - 喜多方駅

参考資料

曽根悟（監修）『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』6号、朝日新聞出版、2009年
* JR東日本：駅の情報（塩川駅）

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