SLばんえつ物語

SLばんえつ物語：郷愁を誘う蒸気機関車の旅

「SLばんえつ物語」は、東日本旅客[[鉄道]]（JR東日本）が新津駅 - 会津若松駅間を磐越西線経由で運行する臨時快速列車です。かつて「SLばんえつ物語号」という名称でしたが、2008年より現在の名称に変更されました。SLファンのみならず、多くの観光客に愛されるこの列車について、詳しくご紹介します。

SLばんえつ物語の魅力

• - 全国屈指の保存状態: C57 180形蒸気機関車は、長年にわたり大切に保存されてきたため、非常に良好な状態を保っています。
• - 迫力の7両編成: SLが単独で牽引する列車としては、全国最長の7両編成（機関車を含めると8両編成）を誇ります。
• - 地域との連携: 磐越西線周辺の市町村がSL定期列車運転協議会を設け、地域観光列車としての側面を強化しています。
• - 愛らしい公式キャラクター: オコジョのオコジロウとオコミは、ゆるキャラとして登録され、駅のホームには像も設置されています。

運行情報

• - 運行期間: 通常、4月から1[[1月]]までの土日祝日を中心に1日1往復運行されます。
• - 所要時間: 片道3時間を超える列車の旅。
• - 停車駅: 新津駅、五泉駅、咲花駅、三川駅、津川駅、日出谷駅、野沢駅、山都駅、喜多方駅、（塩川駅）、会津若松駅
• - クリスマストレイン: 12月第1週の土日に運行される列車は、「SLクリスマストレイン」として特別運行されます。

停車駅について

• - 塩川駅: 上り会津若松行き列車のみ停車します。
• - 会津若松駅: 磐越西線ホームが頭端式のため、到着後バックして只見線側に転線し、機回しが行われます。

担当運輸区

機関士と車掌は新津運輸区が担当。車掌は専用の制服を着用し、車内では新津運輸区に関する解説が行われることもあります。

使用車両・編成

機関車

C57 180形蒸気機関車が、専用の12系座席車7両を牽引します。この機関車は、新津市立新津第一小学校で保存されていたものを動態復元したものです。

客車

専用の12系客車は、外板塗装がチョコレート色、窓まわりがクリーム色に塗装され、内装も木目調にアレンジされています。また、便所の洋式化や洗面所のリニューアルも行われています。

• - オコジョルーム&展望車 (1号車)

　会津若松寄りの緩急車。オコジョをモチーフにしたプレイスペースとお展望室があります。

• - 普通座席車 (2 - 3・6号車)

　ボックスシートが並び、レトロな雰囲気を楽しめます。

• - フリースペース&展望車 (4号車)

　展望室とフリースペースを備え、景色を眺めながらくつろげます。

• - 車内販売スペース&普通座席車 (5号車)

　車内販売のカウンターと座席があります。

• - グリーン座席車 (7号車)

　リクライニングシートと展望室を備え、特別な空間を提供します。

会津若松以南への運行

かつては、D51 498形蒸気機関車が「SL磐梯会津路号」として会津若松駅 - 郡山駅間で運行されていました。現在では、「SLばんえつ物語」の車両が臨時で同区間を運行することがあります。

SLばんえつ物語の歴史

1999年に運行を開始した「SLばんえつ物語」は、数々のイベントやリニューアルを経て、現在に至ります。その歴史を年表形式でご紹介します。

• - 1999年: C57 180形蒸気機関車と12系客車6両の専用編成で運行開始。
• - 2000年: 展望車を増結し、7両編成化。
• - 2007年: 客車の外板塗装を紺色に変更、内装もリニューアル。
• - 2013年: グリーン車を連結。
• - 2014年: 1号車を「オコジョ展望車両」に改造、全車両の塗装をグリーン車と同一にする。
• - 2018年: 新潟駅への乗り入れを終了。

SLばんえつ物語は、その美しい姿と沿線の風景が魅力的な観光列車です。ぜひ一度、SLの旅を体験してみてはいかがでしょうか。

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