増田隆宣

増田隆宣：多彩な才能を持つキーボーディスト、作曲家

増田隆宣（ますだ たかのぶ）は、1961年2月26日生まれ、大阪府出身のキーボーディスト、ギタリスト、作曲家、編曲家です。音楽スクール「T-Music Yokohama」の代表としても活動しています。彼の音楽キャリアは、1980年代から現在に至るまで、日本の音楽シーンに大きな影響を与え続けています。

来歴

1983年にBLAZEのメンバーとして音楽活動を開始し、翌年には44MAGNUMのレコーディングに参加してデビュー。1987年にはBLUEWのメンバーとしてもデビューを果たしました。1990年には音楽プロダクション「株式会社ミスティー」を設立し、音楽制作の分野でも活動の幅を広げました。

増田隆宣のキャリアで最も特筆すべきは、B'zのサポートメンバーとしての長年の活動でしょう。「B'z LIVE-GYM Pleasure '92 "TIME"」から「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-」まで、1998年と2019年を除き、ほぼ全てのライブに参加し、B'zのサウンドを支え続けてきました。

人物

幼少期、カトリック系幼稚園の教会でパイプオルガンの音色に魅了され、オルガンを弾き始めたことが、音楽への道に進むきっかけとなりました。高校時代には、初めてシンセサイザーを購入し、その魅力に惹き込まれていきました。ディープ・パープルやレッド・ツェッペリンなどのヘヴィメタルにも強く影響を受け、特にキーボーディストのジョン・ロードに心酔。その影響は、彼のプレイスタイルにも色濃く表れています。

ディープ・パープルのマニアとしても知られ、トリビュート・アルバムでは、ライブテイクのフレーズを演奏するほどのこだわりを見せています。また、10代の頃には沖縄のハードロックバンド、紫のコピーもしていたというエピソードも。ハードロックだけでなく、プログレッシブ・ロックも愛好しており、ジェネシス、ピンク・フロイド、キング・クリムゾンなどのバンドを好んで聴いています。特にジェネシスについては、トリビュート・ライブに参加したこともあります。

使用機材

増田隆宣は、多様な楽器を駆使して、独自のサウンドを追求しています。

デジタル・シンセサイザー

KORG製品を愛用しており、特にM1以降の製品はヘビーユーザーです。ライブでは、KORG OASYS 76とKORG KRONOS 88の組み合わせをメインに使用。KRONOSは、ピアノ、エレピ、シンセ・リード、パッドなど、全ての音色に使用されています。
YAMAHAのデジタルピアノ、CP1も使用することがあります。

デジタル・シンセサイザー（アナログ・モデリング・シンセサイザー）

KORG RADIAS：アナログ・モデリングによる多彩なオシレーターを搭載し、エフェクト、ボコーダーも搭載。ハモンドオルガンの上に設置。
Clavia Nord Lead 2：アナログ・シンセサイザーをデジタルでシミュレートした音源を搭載。こちらもハモンドオルガンの上に設置。

アナログ・シンセサイザー

Minimoog：ヴィンテージのアナログ・モノ・シンセ。コルグのチューナー、DT-3と接続して使用。キーボード・マガジンのアンケートでは、最も好きなシンセとしてMinimoogを挙げ、「他の追随を許さない、そしていかなる楽器にも負けない圧倒的な音圧」と評しています。

音源モジュール

KORG SG-Rack：B'zのライブでは、2台のラックに組み込んで使用。
KORG M1R EX：「ZERO」と書かれたシールが貼られており、B'zの楽曲「ZERO」で使用されたM1ピアノの音色で使用されていると考えられます。

ハモンドオルガン

HAMMOND SUZUKIのNew X-5、XB全シリーズ、New B-3、Porta B-3 mk2、XK-1、SK2、SKXなど、多くの機種を使用。XB/XMシリーズでは、プロのミュージシャンとして様々なアドバイスを行っていました。また、HAMMONDのB-3は、レコーディング時のみ使用しています。

サポートアーティスト、レコーディング参加

増田隆宣は、B'z以外にも、44MAGNUM、TUBE、甲斐よしひろ、浜田麻里、前田亘輝など、数多くのアーティストのサポートやレコーディングに参加しています。

主なサポートアーティスト

44MAGNUM
B'z
TUBE
甲斐よしひろ
浜田麻里
前田亘輝

主なレコーディング参加

亜蘭知子
安藤誠之
大槻ケンヂ
甲斐よしひろ
川島だりあ
栗林誠一郎
柴田直人
女子十二楽坊
TWINZER
TUBE
渚のオールスターズ
Nozomu Wakai's DESTINIA
BAAD
B'z
前田亘輝
松本孝弘
北島健二&松本孝弘
MANISH
横関敦
Riot On Mars
渡辺忠士

また、数々のトリビュートアルバムにも参加しています。特に、ディープ・パープルのトリビュート・アルバムでは、ライブテイクのフレーズを演奏するという、彼のマニアぶりを垣間見ることができます。

楽曲提供

増田隆宣は、楽曲提供も行っており、安藤誠之、浜田麻里、橋本ミユキなどのアーティストに楽曲を提供しています。

その他

アニメ作品: SLAM DUNK|SLAM_DUNK、突撃!パッパラ隊の音楽を担当。
連載: キーボード・マガジンにて「パーフェクトロックキーボード」を連載（1986年6月号 - 1987年8月号）

外部リンク

T-Music Yokohama（増田隆宣ミュージックスクール）
増田 隆宣 (takanobumasuda) - Facebook
増田隆宣 (@takanobumasuda) - X（旧Twitter）
のぶろぐ（本人による公式ブログ）
BLAZE
* 増田隆宣の縁側

増田隆宣は、キーボーディストとしての卓越した演奏技術に加え、作曲家、編曲家としても才能を発揮し、日本の音楽シーンに多大な貢献をしています。彼の音楽に対する情熱と探究心は、今後も多くの音楽ファンを魅了し続けることでしょう。

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