大分市美術館

大分市美術館：豊かな自然と芸術が融合する空間

大分市美術館は、大分県大分市の上野の森という丘陵地に広がる、自然豊かな環境の中に佇む美術館です。1999年2月に開館し、以来、地域に根ざした活動を通じて、多くの人々に美術の魅力を届けてきました。

多様なコレクションと充実の展示

美術館の収蔵品は、その多様さが大きな特徴です。大分県ゆかりの作家の作品を中心に、国宝を含む田能村竹田をはじめとする豊後南画、高山辰雄や福田平八郎といった巨匠の日本画、佐藤敬の洋画、生野祥雲斎の竹工芸など、多岐にわたるジャンルの作品を所蔵しています。

特に、豊後南画は、その繊細で優美な画風で知られており、美術館の重要なコレクションの一つとなっています。また、ネオ・ダダの代表的な作家である赤瀬川原平や篠原有司男の作品も収蔵しており、現代美術の動向も垣間見ることができます。

さらに、ゴヤや浜田知明、駒井哲郎といった著名な版画家の作品も充実しており、版画愛好家にとっても魅力的な場所となっています。写真のコレクションも充実しており、ネオ・ダダ関連の作品や秋山庄太郎の写真などが多数所蔵されています。

常設展示室では、これらの収蔵品を、時代やジャンルを跨いで紹介しています。企画展示室では、年間を通して国内外のさまざまなテーマの特別展を7回程度開催しており、常に新しい発見と出会える空間となっています。

公園と一体となった美しい環境

美術館の敷地は、上野丘公園の一部となっており、屋外には原口典之や青木野枝といった現代彫刻家による彫刻作品が点在しています。美術館を散策しながら、自然と芸術が融合した美しい景観を楽しむことができます。

教育普及活動への取り組み

大分市美術館は、美術を通じた教育普及活動にも力を入れています。子どもを対象としたワークショップや講座など、幅広い年齢層に向けた教育プログラムを提供しています。地域社会との連携を深め、美術文化の振興に貢献しています。

アクセス

美術館へのアクセスは、JR九州久大本線古国府駅が最寄駅となりますが、大分駅からのバス利用が便利です。大分駅上野の森口（南口）から「大分市美術館方面」行きのバスに乗車し、「大分市美術館」停留所で下車すれば到着します。

まとめ

大分市美術館は、豊かな自然に囲まれた環境、多様なコレクション、充実した企画展、そして活発な教育普及活動と、多くの魅力を兼ね備えた美術館です。大分を訪れた際は、ぜひ足を運んで、芸術と自然の融合する空間を体感してみてください。

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