大平洋金属

大平洋金属株式会社について

大平洋金属株式会社は、青森県八戸市に本社を構える、フェロアロイ（合金鉄）メーカーです。特にフェロニッケル製錬においては、業界を代表する大手企業として知られています。

会社概要

社名: 大平洋金属株式会社（Pacific Metals Co., Ltd.）
本社所在地: 青森県八戸市河原木
設立: 1949年（昭和24年）
主な事業: フェロニッケル等の製造・販売

社名の読み方は「たいへいよう」であり、「太平洋」ではありません。英文社名も「Pacific」を用いています。

事業内容

大平洋金属は、ステンレス鋼の原料となるフェロニッケルの専業メーカーです。フェロニッケルは、ニッケル鉱石を電気炉で製錬することにより製造されます。また、製錬過程で発生するスラグを加工し、人工砂や人工石などの製造も行っています。かつてはステンレス鋼の製造も行っていましたが、1999年に撤退し、現在はフェロニッケル専業メーカーとして事業展開しています。

沿革

1949年（昭和24年）: 日曹製鋼株式会社として、日本曹達株式会社より独立。
1954年（昭和29年）: フェロニッケルの製錬を開始。
1970年（昭和45年）: 大平洋ニッケル株式会社を吸収合併し、大平洋金属株式会社に商号変更。
1999年（平成11年）: ステンレス鋼事業から撤退し、フェロニッケル専業メーカーへ。
2024年（令和6年）：日経平均株価の構成銘柄から除外予定

製造拠点と事業所

製造拠点は、青森県八戸市にある八戸製造所です。登記上の本店は東京都千代田区大手町にありますが、実質的な本社機能は八戸製造所に置かれています。その他、大阪市と仙台市に事務所、フィリピンのタギッグとインドネシアのジャカルタに海外事務所があります。

グループ企業

大平洋金属グループは、以下の企業で構成されています。

太平洋興産株式会社
株式会社大平洋ガスセンター
株式会社パシフィックソーワ
大平洋製鋼株式会社
大平洋特殊鋳造株式会社
米子製鋼株式会社
大平洋ランダム株式会社
* 大平洋機工株式会社

かつては、独立発電事業者の株式会社大平洋エネルギーセンターもグループ企業でしたが、2020年に清算されています。

過去の出来事

2007年には、八戸製造所で電気炉の爆発事故が発生し、2名が亡くなるという痛ましい事故がありました。また、2009年には名古屋証券取引所での上場が廃止されています。

関連情報

ラサ商事株式会社は、一時大平洋金属の関連会社でした。

大平洋金属は、長年にわたりフェロニッケル製造における技術と実績を積み重ねてきました。その製品は、ステンレス鋼をはじめとする様々な産業分野で活用され、日本の産業発展に貢献しています。今後も、フェロニッケル専業メーカーとして、その技術力とノウハウを活かし、更なる事業発展を目指していくと考えられます。

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