大江山口内宮駅

大江山口内宮駅：丹波の地に佇む、歴史と自然が織りなす駅

大江山口内宮駅は、京都府福知山市大江町内宮に位置する、京都丹後鉄道宮福線沿線にある駅です。駅番号はF10。地元住民からは「元伊勢内宮駅」の愛称で親しまれており、その名の通り、駅周辺には歴史深い皇大神社（元伊勢内宮）が鎮座しています。

歴史と変遷

大江山口内宮駅の歴史は、宮福線の開業と深く関わっています。1988年（昭和63年）7月16日、宮福鉄道（現・北近畿タンゴ鉄道）宮福線の開業と同時に誕生しました。その後、2015年（平成27年）4月1日には、WILLER TRAINSへの移管を経て、現在の京都丹後鉄道宮福線の駅となりました。長い歴史の中で、地域住民の生活を支え、そして多くの旅人を迎え入れてきた駅なのです。

駅舎と構造

駅舎は存在せず、盛土の下から階段を上ってホームにアクセスするシンプルな構造です。島式ホーム1面2線を有し、列車の交換も可能です。無人駅であるため、自動券売機などの設備はありません。宮津方から見た線路は南に伸び、東へカーブを描いています。このカーブが、駅の構造に独特の特徴を与えています。

配線は1番のりばを上下本線とした一線スルーです。当駅を通過する列車は、両方向とも1番のりばを通行しますが、ホームがカーブしているため、通過速度は85km/hに制限されています。停車する列車は通常、方向別にホームを使い分けますが、通過列車との行き違いが必要な場合は、下り列車であっても2番のりばを使用します。多目的トイレ付きのトイレは、かつて存在した観光センターの跡地にあります。

利用状況と周辺環境

大江山口内宮駅の1日あたりの平均乗車人員は、公開されている統計データを参照する必要があります。山間の谷間に位置する駅で、西側には京都府道が並行して走っています。駅周辺には、大江山への登山道入口があり、自然豊かな環境に恵まれています。

周辺の観光スポット

駅周辺には、歴史と自然を満喫できる観光スポットが点在しています。特に、駅名の由来にもなっている皇大神社（元伊勢内宮）は、多くの参拝客が訪れる、由緒ある神社です。また、元伊勢天岩戸神社なども近隣にあり、歴史散策にも最適な場所です。さらに、福知山市営バス「内宮駅前」停留所からは、大江山の家線を利用して、大江山周辺へのアクセスも可能です。

接続路線

大江山口内宮駅は、京都丹後鉄道宮福線に位置し、快速列車「大江山」や「丹後あおまつ」も停車します。隣の駅は、二俣駅と辛皮駅です。

まとめ

大江山口内宮駅は、歴史と自然に囲まれた、静かな佇まいの駅です。無人駅という簡素な構造でありながらも、周辺の観光資源との結びつきや、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。訪れる際には、周辺の観光スポットと合わせて、ゆっくりと時間をかけて散策してみることをおすすめします。

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