大糸線

大糸線の概要

大糸線（おおいとせん）は、長野県松本市の松本駅から新潟県糸魚川市の糸魚川駅に至る鉄道路線であり、日本国内の美しい自然を楽しめる地域を結んでいます。この路線は、松本駅から南小谷駅までを東日本旅客鉄道（JR東日本）が、そして南小谷駅から糸魚川駅までは西日本旅客鉄道（JR西日本）がそれぞれ担当しています。

地理的特徴

大糸線は北アルプス（飛騨山脈）の東側を通り、長野県大町市以南では高瀬川に沿って進み、その北では日本海へ流れ込む姫川に沿走します。沿線には、立山黒部アルペンルートの入り口となる大町市や、仁科三湖（木崎湖・中綱湖・青木湖）などの観光スポット、スキー場も多く点在しています。また、白馬岳への登山基地としても重要な役割を果たしています。

この路線は通勤や通学の重要な足ともなっています。特に松本市や安曇野市といった都市では利用者が多いです。さらに、新宿駅や名古屋駅からの特急列車が、中央本線や篠ノ井線を経由して大糸線に直通しています。

管理と孤立した区間

南小谷駅から糸魚川駅の間はJR西日本によって管理されていますが、在来線との接続がないため、やや孤立している状況です。これは2015年に北陸新幹線の開業により、終点である糸魚川駅が北陸本線から切り離されてしまったためです。この区間は長野県の北アルプス地域と新潟県の上越地方を結ぶ重要なアクセス路線として存在しています。

2022年には、南小谷駅と糸魚川駅間の利用客様を減少傾向にあるため、存続議論が行われると発表されました。

路線データ

大糸線は全長105.4 kmで構成されています。内訳は、松本駅から南小谷駅までが70.1 km、南小谷駅から糸魚川駅までが35.3 kmです。全線は単線で、電化されている区間は松本駅から南小谷駅までの部分です。特徴として、自動閉塞式の信号方式が採用され、高速列車に併走することで利用者の利便性を高めています。

歴史

大糸線の歴史は、松本駅と信濃大町駅間が信濃鉄道として開業したことに始まります。信濃大町駅から糸魚川駅までは国の施策で建設され、1935年には大糸南線と大糸北線が開通しました。そして、1957年に松本駅から糸魚川駅までの全線が開通し、大糸線と名称が定められました。また、江戸時代に整備された千国街道が、鉄道のルートとして引き継がれています。

運行形態

大糸線では、松本駅から南小谷駅間は特急「あずさ」や臨時快速「リゾートビューふるさと」などの優等列車が運行されており、夏季や冬季には観光客の需要に合わせた運行が行われています。これに対し、南小谷駅から糸魚川駅間はワンマン運転の普通列車が中心で、非電化区間のため全て気動車による運行になります。

沿線の魅力

大糸線沿線には簡単に訪れることができる美しい自然や観光地が点在し、観光やレジャーを楽しむ場としても知られています。また、地元住民や通勤・通学を行う人々にとっても重要な交通手段として機能しており、地域経済にも寄与しています。

最後に、大糸線は長野県らしい山々の風景と共に、各地の観光名所が結ばれた特徴的な路線であることをお伝えしたいと思います。この美しい鉄道路線を利用して、素晴らしい体験をしてみてはいかがでしょうか。

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