天元台高原

天元台高原について

天元台高原（てんげんだいこうげん）は、山形県米沢市の李山にあり、標高1,300mに位置します。この地域は日本百名山のひとつである吾妻山の登山口でもあります。元々の地名ではないこの名称は、昭和40年代に米沢市長が名付けたもので、囲碁用語の「天元」に由来しています。これは碁盤の中心を意味し、転じて「世界の中心」を指します。

アクセス

天元台高原へは麓の白布温泉から「西吾妻ロープウェー」を利用するのが一般的で、約10分で到着します。自動車でアクセスする際は急峻な砂利道を走るため、安全のためにロープウェーの支乗場となる白布湯元駅に車を駐車し、そこからロープウェーを利用することが推奨されています。天元台高原から北望台（標高1,820m）まで、さらなる3台のリフトを使って上がることができ、秘湯の一つである大平温泉から登る登山道もあります。

登山とトレッキング

天元台は、本格的な吾妻登山や吾妻連山の縦走を目指す登山者だけでなく、北望台を起点とする湿原などのトレッキングコースが人気です。穏やかな自然の中で散策を楽しむことができ、四季折々の景色が私たちを迎えてくれます。

天元台高原スキー場

天元台高原にはスキー場もあり、山形県随一の積雪量を誇ります。最上部の北望台からは最大6kmのスキーコースが用意されており、リフトが3本揃い、スキー愛好者にとって嬉しい環境が整っています。特に長い湯の平コースは、ロープウェイの天元台高原駅から白布湯元駅まで続く約3kmのロングコースで、初心者から中級者まで楽しめます。

スキー場は11月中旬から5月上旬まで営業しており、夏にはグラススキー場としてオープンし、ヒュッテ「アルブ天元台」の営業もあります。晴れた日は山頂から月山や鳥海山、蔵王の景色が広がります。

スキーコースとリフト

天元台高原スキー場では、以下のコースが利用できます：

• - しらかばゲレンデ: なだらかな部分と急斜面がある。
• - しゃくなげゲレンデ: 中級者以上向けの急な片斜面あり。
• - つがもりゲレンデ: 最高に良い雪質が楽しめる。

リフトは、天元台ロープウェイ（全長990m）、しらかばリフト（544m）、しゃくなげリフト（722m）、つがもりリフト（1,220m）の支えがあります。

その他の魅力

天元台高原は、米沢地域の地上デジタルテレビ放送中継局としても知られています。中継局は、広範囲に電波を発射し、特に米沢市内では受信が容易になるよう工夫されています。また、麦わら帽子の形に見える雪形「白馬の騎士」は、米沢のシンボルとして親しまれています。

今後も天元台高原は、豊かな自然とさまざまなアクティビティを提供し続け、訪れる人々に素晴らしい体験を提供することでしょう。

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