学習院大学史料館

学習院大学史料館は、1975年（昭和50年）に学習院大学内に設置された、歴史的史料の収蔵、整理・保存、そして一般への公開を目的とする施設です。

収蔵史料

史料館が収蔵する史料は、中世以来の公家・地下官人、近世から近代にかけての大名・華族、大名家家臣や幕臣、村の名主家に関する史料、そして近代から現代に至る学習院関係者の史料など、非常に多岐にわたります。その総件数は、およそ14万件にも及びます。これらの史料は、日本の歴史、社会、文化を深く理解するための貴重な手がかりとなります。

研究と公開

史料館では、収蔵された史料の整理や調査・研究を積極的に行っています。整理や調査・研究を終えた史料群については、『学習院大学史料館収蔵史料目録』や『学習院大学史料館紀要』を通じて、その成果を広く公表しています。これらの出版物は、研究者や歴史愛好家にとって重要な情報源となっています。

また、年2回（春・秋）の展示会を開催し、研究成果を一般公開しています。展示会では、貴重な史料を間近に見ることができ、歴史への理解を深めることができます。さらに、年3回の史料館講座では、歴史や芸術など、幅広い分野の専門家を招いて講演会を開催しています。これらのイベントは、地域社会への貢献にも繋がっています。

建物

2019年まで史料館として使用されていた建物は、1909年（明治42年）に久留正道によって設計されたもので、元々は図書館として建てられました。この建物は、その歴史的価値が認められ、登録有形文化財に登録されています。現在は、かつて皇族寮として使用されていた旧東別館が2020年より史料館として利用されています。

出版物

史料館は、収蔵史料や研究成果に基づいた出版物も刊行しています。

『写真集 明治の記憶』（吉川弘文館）
『近代皇族の記憶』（吉川弘文館）
『学習院 目白の学び舎』（丸善プラネット）
『写真集大正の記憶』（吉川弘文館）
『絵葉書で読み解く大正時代』（彩流社）

外部リンク

学習院大学史料館

学習院大学史料館は、貴重な歴史的史料を通じて、歴史研究の発展と社会への貢献を目指しています。

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