宇和島地区広域事務組合

宇和島地区広域事務組合：地域住民の生活を支える広域行政

宇和島地区広域事務組合は、愛媛県南予地方に位置する宇和島市、北宇和郡の鬼北町と松野町、南宇和郡の愛南町の1市3町によって構成される一部事務組合です。それぞれの自治体が共同で処理することが効率的な事務を共同で運営することで、地域住民へのサービス向上と行政コストの削減を図っています。

組合の主な業務

宇和島地区広域事務組合は、地域住民の生活に直結する多様な業務を担っています。その範囲は、都市計画策定から生活福祉サービス、そして防災・消防まで多岐に渡ります。具体的には以下の業務を主な活動としています。

地域計画の策定と推進: 宇和島圏域の地方拠点都市地域基本計画に基づいた事業実施と調整を行います。持続可能な地域社会の発展を目指した計画策定と実行は、組合の重要な役割です。
消防・救急業務: 愛南町を除く地域において、消防と救急業務を担う重要な役割を担っています。(愛南町は独自の消防本部を有しています。)
福祉施設の運営: 乳児院、児童養護施設、老人デイサービスセンター、養護老人ホーム、特別養護老人ホームなどを運営し、地域住民の福祉向上に貢献しています。愛南町に係る一部施設を除きます。
廃棄物処理: 宇和島市三間町、鬼北町、松野町のごみ処理施設、熱回収施設、汚泥再生処理センターなどを管理運営することで、環境保全にも貢献しています。
その他: 高圧ガスや液化石油ガスに関する検査・届出業務、介護保険関連業務、一般廃棄物最終処分場の管理運営なども行っています。

組合の管内状況

2020年1月1日時点での組合管内の状況は以下の通りです。愛南町を除いた数値も併記しています。

人口: 104,603人 (愛南町除く: 84,923人)
世帯数: 47,003世帯 (愛南町除く: 38,027世帯)
面積: 1,047.51km² (愛南町除く: 808.52km²)

宇和島地区広域事務組合消防本部

組合は、消防本部も設置し、愛媛県宇和島市と北宇和郡の消防防災体制を支えています。愛南町は、独自の消防本部を有しています。消防本部は、消防長（消防監）をトップとし、総務課、予防課、警防課から構成されています。さらに、宇和島消防署、吉田分署、津島分署、鬼北消防署と複数の消防署と分署を配置し、迅速な消防活動体制を構築しています。

2019年4月1日時点での消防本部の組織は以下の通りです。

消防長: 1名
消防次長: 1名
総務課: 庶務係、財政係、消防団係
予防課: 予防係、保安係、調査係
警防課: 警防係、救急救助係、第一通信係、第二通信係
宇和島消防署: 第一中隊、第二中隊
吉田分署: 第一小隊、第二小隊、救急係
津島分署: 第一小隊、第二小隊、救急係
* 鬼北消防署: 第一小隊、第二小隊、消防係、救急係

組合の沿革

宇和島地区広域事務組合は、1948年（昭和23年）に宇和島市消防本部として発足しました。その後、1979年（昭和54年）に宇和島地区施設事務組合となり、1989年（平成元年）に現在の宇和島地区広域事務組合に改称されました。2005年（平成17年）には、合併による自治体再編を経て、現在の1市3町の構成となりました。

まとめ

宇和島地区広域事務組合は、広範囲の行政サービスを効率的に提供し、地域住民の生活の安全と安心、そして地域社会の発展に貢献している重要な組織です。その活動は、消防防災から福祉、環境保全まで多岐にわたり、地域社会の基盤を支える役割を果たしています。今後も、地域ニーズの変化に対応しながら、住民にとってより良いサービスを提供していくことが期待されます。

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