宇宙パトロールホッパ

宇宙パトロールホッパ

『宇宙パトロールホッパ』は、1965年2月1日から11月29日までNET系列で放送された、東映動画制作のアニメです。この作品は、全44話にわたり放送され、特に第32話からは『パトロール・ホッパ 宇宙っ子ジュン』というタイトルに変更されました。毎週月曜日の19:00から19:30の枠で放送され、視聴者を魅了しました。

概要

本作は、大丸デパートの単独提供アニメとして、『ピーコック劇場』から続く形で制作され、月曜19:00枠で東映動画のアニメが放送されるのは本作が初めてです。以後、10年以上にわたり、同社製作のアニメがこの時間帯で放送され続けることになります。放送終了後も、1965年12月には再放送が行われ、人気が持続しました。また、東京俳優生活協同組合の声優がキャスティングを手掛けたのは、本作が2作目となり、これ以降も様々な作品でその流れが続くこととなります。

あらすじ

物語は、宇宙船での旅立ちから始まります。地球人の少年ジュンは、異星人の科学力を悪用しようとする者たちとその邪魔をしようとする者たちの争いに巻き込まれ、重傷を負います。彼はホッパ星の宇宙パトロール隊に救出され、自分の意志でサイボーグとなる決断をします。こうして彼は宇宙パトロール隊の一員となり、宇宙と地球の平和を守るために立ち上がります。

当初、物語はホッパ星を中心に展開されましたが、次第に地球が重要な舞台となり、ジュンは仲間たちと共に「ムー帝国」の総統ヒューラーと対峙していくことになります。この戦いによって、友情や勇気が試され、少年ジュンは成長を遂げることになるのです。

キャスト

主な登場人物には、ジュン（主人公）、ダルトン隊長、ドック博士、ムー帝国のヒューラー総統などがいます。ジュン役は南谷智晴さんと曽我町子さんが担当し、ダルトン隊長役の小林清志さんや、ドック博士役の島田彰さんも印象的なキャラクターとして物語を彩りました。

スタッフ

本作の製作は、笹谷岩男氏が担当し、企画は原徹氏や横山賢二氏が行いました。音楽には著名な菊池俊輔氏が参加し、視聴者の心に残るメロディを提供しています。また、キャラクターデザインや作画監修は森康二氏が手掛けました。

主題歌

オープニングテーマ「宇宙パトロールホッパ」は、保波順氏作詞、菊池俊輔氏作曲で上高田少年合唱団が歌い上げます。エンディングテーマもあり、こちらは時期によって違った歌が使われました。特に「ジュンの歌」や「宇宙っ子ジュン」は、多くのファンに親しまれるナンバーとなりました。

その他の情報

本作は、アニメの放送と同時に、講談社の月刊誌『ぼくら』にコミカライズ版が連載されました。また、映像ソフトとしてもリリースされ、特にDVD-BOXは全話収録されています。アニメ放送時のジャケット裏にはスポンサーの大丸デパートの店舗が描かれ、当時としては珍しい広告手法が取られたことも印象的です。

『宇宙パトロールホッパ』は、アニメーションの歴史において重要な位置を占める作品であり、今なお影響を与え続けています。

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