富士吉田市立図書館

富士吉田市立図書館：地域に根ざした文化拠点

富士吉田市立図書館は、山梨県富士吉田市に所在する公立図書館です。富士吉田市民会館の1階と2階を使用し、地域住民にとって身近で重要な文化施設として機能しています。

広々とした空間と充実した設備

2011年に竣工した富士吉田市民会館に併設されており、図書館の面積は1,630平方メートルと広々としています。洗練されたデザインの内装は、白を基調とした清潔感あふれる空間を演出。1階には児童書コーナー、おはなしコーナー、一般書コーナー、総合カウンターなどが配置され、2階には、郷土資料や雑誌、新聞のコーナー、学習スペース、グループ学習室、そして閉架書庫が設けられています。バリアフリーにも対応しており、多くの人が快適に利用できるよう配慮されています。

歴史と発展：地域とともに歩む図書館

1950年に南都留郡下吉田町立公民館附属図書館として開館して以来、幾度かの移転を経て、現在の市民会館へと至ります。当初は小さな図書館でしたが、利用者の増加に伴い、規模の拡張や設備の充実を図ってきました。特に、1984年には山梨県立図書館富士吉田分館の閉鎖に伴い、その図書を引き継ぎ、蔵書数を大幅に増加させました。その後も、老朽化や耐震性の問題、バリアフリー化の必要性などから、2003年には新図書館構想が本格的にスタート。多くの議論と検討を経て、2011年に現在の市民会館内に新図書館が開館しました。

魅力的なコレクションと地域貢献

富士吉田市立図書館は、単なる蔵書施設にとどまりません。富士山に関する貴重な資料を数多く収集し、地域の歴史や文化を伝える役割を担っています。さらに、切り絵作家である百鬼丸氏の装丁を施した書籍もコレクションの一部として所蔵されており、図書館を彩る独自の個性となっています。また、ボランティア団体による「おはなし会」を定期的に開催し、子どもたちに読書の楽しさを伝える活動にも力を入れています。

利便性とサービス

開館時間は9時30分から18時（祝日を除く火・木曜日は19時まで）、休館日は月曜日、毎月末の平日（月曜日を除く）、年末年始、特別整理期間です。身分証明書があれば誰でも利用者カードを作成でき、貸出制限はありません。図書、雑誌、紙芝居などの貸出点数も豊富です。予約やリクエストサービスにも対応しており、利用者のニーズに応える充実したサービスを提供しています。アクセスも良く、富士山麓電気鉄道富士急行線月江寺駅から徒歩10分と便利です。

未来への展望

富士吉田市立図書館は、今後も地域住民にとってなくてはならない存在として、より充実したサービスを提供し続けるでしょう。蔵書数の増加、デジタル化への対応、地域連携の強化など、未来を見据えた取り組みが期待されます。富士山を望む美しい街、富士吉田市に位置するこの図書館は、地域の人々と共に発展し続ける、かけがえのない文化拠点です。

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