小塩広和

小塩広和（COSIO）

小塩広和（こしお ひろかず）は、1980年生まれ、山梨県出身の作曲家、編曲家です。ゲームミュージックを中心に、幅広いジャンルで楽曲制作を手がけています。COSIO、E.G.G.、Jupiter-Bなど、複数の名義を使い分けて活動しています。

略歴

幼少の頃からPC-98で『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の楽譜を打ち込むなど、ゲーム音楽に親しんでいました。中学生時代には、喜多郎作曲の「NHK特集 シルクロード」のサウンドトラックをきっかけにシンセサイザーに傾倒。高校時代はバンド活動も行っていました。

大学では音響設計学科を専攻し、音響心理学を学びました。2005年にタイトーに入社し、営業職を経てサウンドチーム「ZUNTATA」に所属。コンシューマーゲーム、アーケードゲーム、携帯ゲームの音楽制作やサウンドディレクションなどに携わりました。デビュー作は携帯電話用Flashゲーム「マルケシ」です。

2015年11月にタイトーを退社し、フリーランスとして独立。自身の作編曲やDJ活動のほか、2018年からはコテアニ（小寺可南子とアネモネ・モーニアンのユニット）のプロデュースも手掛けています。

人物

大学生の頃からDJ活動を行っており、ZUNTATAのライブではDJのほかキーボードを担当することもありました。

ニンテンドーDS版『スペースインベーダーエクストリーム』ではゲームとBGMや効果音の同期システムを提案し、『グルーヴコースター』ではタイミング調整を一手に引き受けるなど、作曲のみならずゲーム開発にも深く関わっています。また、サウンド開発支援ツールなどを手掛けるプログラマとしての顔も持っています。

元ZUNTATAの古川典裕（なかやまらいでん）とは、顔が似ていることからタイトー社内で兄弟と呼ばれていましたが、血縁関係はありません。

『グルーヴコースター』では、COSIO名義のほか、「E.G.G. (Everything Get Groove)」名義でいわゆるボス曲の“Got”シリーズを提供しています。「E.G.G.」の正体は当初伏せられていましたが、2015年11月14日に配信された「ZUNTATA NIGHT 8」にて、小塩広和であることが明かされました。

E.G.G.名義での楽曲は、曲名がアナグラムとなるのが特徴です（例：「Got more raves?」→「Groove Master?」）。

主な作品

ゲーム
グルーヴコースターシリーズ
ダライアスバーストシリーズ
スペースインベーダーエクストリーム
太鼓の達人
beatmania IIDX
アリス・ギア・アイギス
CD・配信
SROT（オリジナルアルバム）
STRS（オリジナルアルバム）
SNST（オリジナルアルバム）
SNRS（オリジナルアルバム）
FMDM（オリジナルアルバム）
GTMT（オリジナルアルバム）
* Everything Get Groove（E.G.G.名義）

小塩広和は、ゲーム音楽の分野で独自の才能を発揮し、多くのファンを魅了し続けています。今後の活躍にも期待が高まります。

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