小竹駅

小竹駅について

小竹駅（こたけえき）は、福岡県鞍手郡小竹町大字勝野に所在する九州旅客鉄道（JR九州）の筑豊本線（通称福北ゆたか線）の駅です。この駅の駅番号はJC17で、かつては日本国有鉄道（国鉄）の幸袋線や新多への貨物支線がここから分岐していました。

歴史

小竹駅の歴史は古く、1892年（明治25年）10月28日に筑豊興業鉄道によって開設されました。この鉄道は1894年に筑豊鉄道と改称され、同年の12月28日には当駅と幸袋（当時、幸袋炭坑へのアクセスとして利用）を結ぶ路線が開通しました。1897年には九州鉄道（初代）が筑豊鉄道を合併し、1902年には塩頭間の貨物支線が開通しました。さらに1907年には九州鉄道が国有化され、帝国鉄道庁の管理下に置かれました。

その後も歴史は続き、1913年に新多間の貨物支線が開通し、1945年には合理化のために当駅と塩頭間の貨物支線が廃止されました。1969年には新多間の貨物支線も廃止され、1982年には貨物業務が終了。1984年に無人駅となり、1987年には国鉄分割民営化によってJR九州がこの駅を引き継ぐこととなりました。2001年には駅舎が改築され、橋上駅舎となり、島式ホームが整備されました。2010年代にはICカードSUGOCAの導入や無人化が進んでいます。

駅の構造

小竹駅は地上駅であり、かつて炭鉱の時代には数多くの側線が存在しましたが、近年では施設が整理され、筑豊本線電化に伴い島式ホーム1面2線の構造に変更されています。駅舎は橋上に位置し、自由通路があるほか、小竹町コミュニティホールも併設されています。また、駅名の「竹」をモチーフにしたデザインが施されています。現在、SUGOCAカードの利用が可能ですが、カードの販売は行われておらず、チャージのみが可能です。

乗客数と利用状況

2020年度のデータによると、1日平均乗車人員は538人で、JR九州の駅の中では208位です。近年の乗車人員の推移は記録に残されており、地域の交通の重要性を示しています。

周辺環境

小竹駅は小竹町の中心から約600メートル離れた場所に位置し、駅前は比較的閑散としています。周辺には国道200号や福岡県道74号宮田小竹線などが通り、さらに小竹町役場をはじめ、郵便局や商業施設、学校が点在しています。バス路線も整備されており、小竹町の巡回バス「ひまわり号」や宮若市の乗合バスが駅から発車します。

隣接駅

小竹駅の隣には勝野駅や鯰田駅があり、快速や普通列車が停車します。かつて存在した幸袋線はこの駅からのアクセスとして重要でした。

小竹駅はその歴史と地域への貢献において、福岡県内でも特異な存在感を持つ駅であり、今後も地域の交通の要所として重要な役割を果たすことでしょう。

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