勝野駅

勝野駅について

基本情報

勝野駅（かつのえき）は、福岡県鞍手郡小竹町大字赤地字兵丹に所在する九州旅客鉄道（JR九州）の筑豊本線（福北ゆたか線）の駅です。駅番号はJC18です。この駅にはかつて宮田線が分岐していました。

歴史

勝野駅の歴史は百年以上にわたります。1901年（明治34年）2月13日に九州鉄道（初代）がこの駅を開設しました。続いて1902年（明治35年）2月19日には、勝野駅から宮田（筑前宮田）間の支線、後の宮田線が開通しました。さらに、1907年（明治40年）6月1日に九州鉄道が国有化され、帝国鉄道庁の管轄下となります。

その後、1987年（昭和62年）4月1日に国鉄が分割民営化され、九州旅客鉄道がこの駅を継承しました。1989年（平成元年）12月23日には宮田線が廃止され、勝野駅は無人駅となりました。そして、2009年（平成21年）3月1日にはICカードSUGOCAによる利用が開始されました。

駅の構造

勝野駅は地上駅で、島式ホーム1面2線を有しています。駅舎は存在せず、新飯塚寄りには跨線橋の階段が設置されています。この跨線橋は、駅の東西の出入口と連結しています。宮田線の廃止により無人駅となり、現在は近距離きっぷの自動券売機が設置されています。SUGOCAが使用可能ですが、カード販売やチャージは行われていません。

無人駅であるものの、ワンマン列車は全ドアが開きます。かつては単式ホームが存在しており、合計で2面3線のホームを持っていましたが、現在はシンプルな構造になっています。

停車列車とノリバ

勝野駅には普通列車のみが停車し、筑豊本線区間の折尾駅から桂川駅にかけては、唯一の快速列車が通過する駅です。2018年3月17日ダイヤ改正以降、日中の博多発着の普通列車が新飯塚駅で折り返すことに伴い、日中には1時間に2本の快速列車のうち1本が勝野駅に停車するようになりましたが、2021年3月12日には、さらにダイヤが変更され、日中は全ての快速列車が通過することになりました。

駅周辺の環境

勝野駅は小竹町の北端に位置しており、実際の勝野地区とは離れています。駅周辺は田畑や小さな集落が広がっており、全体的に閑散としています。旅客にとってはシンプルな自然環境が魅力ですが、生活の利便性はやや乏しいと言えるでしょう。

駅の近くには国道200号や南良津川、遠賀川が流れ、周辺には兵丹区公民館や九州電力直方変電所、百合野団地などがあります。また、約1キロメートル東側には平成筑豊鉄道伊田線のあかぢ駅があります。小竹町の巡回バス「ひまわり号」も駅の東口前に停車し、町内各地へ運行していますが、土曜午後と日曜・祝日は運休となっています。

隣接駅

勝野駅の隣には、筑豊本線の直方駅（JC19）と小竹駅（JC17）があり、アクセスも良好です。ただし、前述の通り、勝野駅には快速列車が通過します。

まとめ

勝野駅は福岡県内でも静かな環境に位置する無人駅です。周辺の自然とともに、歴史的な背景を持つ駅の存在が地域にとって重要な意味を持っているでしょう。

もう一度検索