小舞子駅

小舞子駅（こまいこえき）

概要

小舞子駅は、石川県白山市の湊町に位置するIRいしかわ鉄道線の駅です。この駅は、観光地である小舞子海岸に近く、多くの利用者が訪れます。特に夏の海水浴シーズンには、大勢の観光客が利用することで知られています。

歴史

小舞子駅の歴史は1903年にさかのぼります。この年の7月11日に、官設鉄道北陸線の小松駅から美川駅間に小舞子仮停車場が開業しました。その名の通り、この駅は当初、海水浴シーズンにのみ営業する仮の停車場として機能していました。そのため、開業日を記載した文献によっては、6月20日を開業日としているものもあります。

1909年10月には、線路名称が制定され、北陸本線に所属する駅となりました。1964年4月に駅が公式に昇格し、常設駅としての小舞子駅が開業しました。その後、1971年に無人駅へと移行し、手荷物の取り扱いが廃止されることとなります。1987年4月には国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の管轄となりました。

2007年4月には、白山市のコミュニティバス「めぐーる」が湊ルートで運行を開始し、地域内の交通の便が向上しました。さらに、2017年4月にはICカード「ICOCA」の利用が可能となり、利便性が増しました。

2024年3月には、北陸新幹線の金沢駅から敦賀駅への延伸に伴い、IRいしかわ鉄道の駅へと変わる予定です。

駅の構造

小舞子駅は、相対式のホームを2面2線持つ地上駅です。停留所として分類されるため、分岐器や絶対信号機は設けられていません。上りホーム側には、小舞子駅専用のコンクリート平屋建ての駅舎があり、1964年に竣工しました。下りホーム側にも出入口が設置されており、両ホームは跨線橋でつながっています。管理は小松駅による無人駅で、駅舎には自動券売機もあります。

利用状況

「白山市統計書」によると、2018年度の1日平均乗車人員は282人でした。近年の利用者数は、地域の交通需要や観光シーズンによって変動しています。

駅周辺

小舞子駅の周辺にはいくつかの重要な施設があります。まず、白山市立湊小学校や湊リフレッシュセンターがあり、地域住民に利用されています。また、DIC北陸工場や手取川も近く、地域経済に寄与しています。特筆すべきは、小舞子海岸で、日本の渚百選に選ばれた美しい海岸であり、当駅名の由来ともなっています。

さらに、呉竹文庫という私設図書館もあり、随時公開されている蔵書が地域の文化を支えています。

隣の駅

IRいしかわ鉄道の路線上では、小舞子駅の隣に能美根上駅と美川駅があります。快速列車はこの駅を通過しますが、普通列車は小舞子駅に停車します。

まとめ

小舞子駅は、単なる交通の拠点を超え、地域の文化や歴史を物語る重要な場所です。交通機関としての利便性はもちろんのこと、周囲の自然や文化施設とも相まって、訪れる人々に多様な体験を提供しています。

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