小里川ダム

小里川ダムについて

小里川ダム（おりがわダム）は、岐阜県瑞浪市と恵那市に跨る位置にあり、一級河川である庄内川の支流、小里川の上に構築されたダムです。このダムは国土交通省中部[[地方整備局]]により管理されている国土交通省直轄の施設で、その高さは114メートルの重力式コンクリートダムです。小里川ダムは洪水調節、環境維持、発電の機能を持つ特定多目的ダムであり、ダムの下に形成された人造湖は「おりがわ湖」と名付けられています。

沿革

小里川は天瀑山を源流として持つ庄内川の支流であり、大正時代からすでにこの地域には3つの水力発電所が設置されていました。しかし、小里川は頻繁に氾濫を起こし、多くの被害をもたらしていました。これを受けて、行政はダム建設計画を立て、1969年に予備調査が開始されました。その後、1972年の集中豪雨では、恵那郡山岡町（現在は恵那市）と瑞浪市が甚大な被害を受け、周辺地域全体での浸水被害を抑える必要があることが示されました。これを受けて、1975年には事業が正式化され、1979年から本格的な建設作業が始まりました。ダムは2004年3月31日に竣工しました。

ダムの特長と周辺施設

小里川ダムは地域住民に開かれた親しみやすい施設として設計されています。ダム管理所の中には「小里川ダムふれあい館」という資料室があり、観光客はダムの内部見学も可能です。また、ダム周囲には「ふれあい館・ダム右岸部地区」、「原石山地区」、「モダンパーク地区」、「ダム左岸部地区」と名付けられた各エリアが整備されており、ウォーキングコースなど自然を楽しむための設備も充実しています。

さらに、ダム近くには道の駅「おばあちゃん市・山岡」があり、ここには廃止された水力発電所の特徴的な石造アーチ橋「興運橋」が移設されて保存されています。この橋は小里川発電所の完成によって役目を終えたもので、地域の歴史を物語る貴重な遺産となっています。

ダム建設により、岐阜県道33号瑞浪上矢作線が水没し、ダム湖の右岸には新しい道が開通しました。このように、小里川ダムは地域の防災インフラとしての役割を果たしながら、観光資源としても地元経済に寄与しています。

まとめ

小里川ダムはその建設の歴史や機能、周辺整備により、地域の発展や防災に大きく寄与しています。また、ダム周辺の自然環境も活かして、訪れる人々に様々な体験を提供する役割も担っています。

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