小野丈夫

小野丈夫（おの たけお）氏は、1939年11月29日生まれ、2002年11月21日没の日本の男性声優です。東京都両国出身で、53kgの体格でした。

劇団新人会、プロダクションTHG、そして太陽プロモーションと、複数の声優事務所に所属していました。多彩なキャリアの中で、数多くのアニメや吹き替え作品に出演し、幅広い役柄を演じ分ける高い演技力を披露しました。

私生活では、新宿ゴールデン街でバー「こどじ」の店主として経営にも携わっており、その多才ぶりは周囲の人々を魅了しました。趣味は水泳で、仕事とプライベートの両方を充実させていたようです。

彼の代表作として挙げられるのは、国民的な人気を博した『ヤッターマン』です。運転手や金仮面、長老、山賊など、複数の役を演じ分けています。他にも、シリーズ化されている『ルパン三世』（第2シリーズとPARTIII）にも出演しており、独特の世界観に彩りを添えています。

その他にも、『科学忍者隊ガッチャマンF』の神父役や、『未来ロボ ダルタニアス』の老人やナミール役、『タイムパトロール隊オタスケマン』のハンセン、武官、武将役など、様々な作品で印象的なキャラクターを演じています。

さらに、『鉄腕アトム』（第2作）ではグルド博士役、『新・ど根性ガエル』、『おはよう!スパンク』、『逆転イッパツマン』、『スペースコブラ』など、幅広いジャンルの作品に出演しています。

OVA作品にも参加しており、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』では徳兵衛役を演じています。

洋画の吹き替えでは、『悪魔のいけにえ』のグランパ役、『キング・コング』、『告白』のシェイマス役、『コナン・ザ・グレート』（日本テレビ版）、『白バイ野郎ジョン&パンチ』、『ネバーセイ・ネバーアゲイン』（機内版）、『パットン大戦車軍団』（日本テレビ新録版）、『野獣戦争』（日本テレビ版）など、多くの作品でその声を聴くことができました。

長年に渡る声優活動で培ってきた表現力は高く評価されており、多くの視聴者に記憶される名脇役として、日本のアニメーション史に名を刻んでいます。しかし、2002年11月21日、食道がんのため62歳という若さで逝去しました。彼の死は、日本の声優界に大きな悲しみをもたらしました。

小野丈夫氏の活躍は、数多くの作品に彩りを添え、日本のアニメーション文化に貢献したと言えるでしょう。彼の記憶は、これからも多くのファンによって語り継がれていくことでしょう。

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