小野測器

株式会社小野測器について

株式会社小野測器（おのそっき）は、神奈川県横浜市西区に本社を構える企業で、電気計測機器や電気関連装置の製造・販売を手掛けています。1954年に国内初のジェットエンジン回転数を測定する回転計を開発したことで、業界での地位を確立しました。現在では、自動車、二輪車、建設機械などの特注試験装置にも対応し、高度な計測ニーズに応える製品を展開しています。

企業の沿革

小野測器は1957年に設立され、1966年にはデジタルトルクメータで日本機械学会製品賞を受賞しました。1980年には社名を変更し、1983年には東京証券取引所の二部に上場。その後、1986年に一部指定替えを果たします。1990年には横浜市にテクニカルセンターを新設し、研究開発を一層強化しました。2009年には本社を新横浜に移転し、2015年には宇都宮テクニカル＆プロダクトセンターを設立、さらには2024年に本社をみなとみらいに移転しました。

主要な事業所

国内には、本社の他に横浜テクニカルセンターや宇都宮テクニカル＆プロダクトセンターなどを構えており、それぞれ特定の研究・開発機能を持っています。また、全国に営業所を設置し、お客様のニーズに迅速に対応しています。海外展開も行っており、アメリカ、タイ、インド、中国に拠点を設けています。

研究施設

小野測器は、自動車業界への提供が約70%を占める中、計測・制御・試験の研究施設を充実させています。エンジンや駆動系、シャシーに関する測定を行える環境が整っており、1990年には音響実験室を設立しました。この設備は無響室、半無響室、残響室を含み、音響や振動の試験・研究に利用されています。

AT Lab

横浜テクニカルセンター内にはAT Labがあり、宇都宮テクニカル＆プロダクトセンターにはAT Lab.U1、AT Lab.U2の2つのラボも設置されています。これらの研究設備は、自動車関連のテストを行う際に欠かせない場となっています。

主要製品

小野測器の主な製品は自動車関連の計測制御機器です。製品ラインには、非接触式速度計、スペクトラムアナライザ、回転計、騒音計、振動計、トルクメータ、デジタルゲージなどが含まれています。それぞれの製品は高い精度と信頼性を誇り、業界全体で広く使用されています。

まとめ

株式会社小野測器は、創業以来多くの革新を遂げ、さまざまな分野の企業との連携を強化しながら、精密な計測技術を提供し続けています。時代のニーズに応える製品開発や研究に力を注ぎつつ、今後も成長を続けていくことでしょう。

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