小金井カントリー倶楽部

小金井カントリー倶楽部

小金井カントリー倶楽部は、東京都小平市に位置する、1937年開場の歴史あるゴルフ場です。日本のゴルフ場の中でも特に長い歴史を持ち、名門コースとして知られています。

概要

株主会員制を採用し、会員数は445名に限定されています。恵まれた立地条件と豊かな自然環境に囲まれ、落ち着いた雰囲気の中でゴルフを楽しめるのが魅力です。会員権は男性個人会員のみに限定されており、女性は会員になることができません。

所在地・アクセス

所在地：東京都小平市御幸町331

所在地は「小金井」という名称が含まれていますが、小金井市ではなく小平市にあります。クラブハウスとコースの南東側には、小金井市の江戸東京たてもの園が隣接しています。

アクセス：
車：中央自動車道 調布インターチェンジから約15分
電車・バス：
中央線（JR東日本）武蔵小金井駅、または西武新宿線 花小金井駅から西武バス「小金井公園西口」下車、徒歩3分

エピソード

長い歴史と都心からのアクセスの良さから、政財界の著名人にも愛されてきました。その中には、内閣総理大臣を務めた田中角栄も名を連ねています。評論家の細川隆元の影響でゴルフを始めた田中角栄は、参議院議員で小金井カントリー倶楽部の理事であった内田芳郎からゴルフの手ほどきを受けました。総理大臣在任中には、同倶楽部で藤原弘達らを交えてプレーを楽しんだという逸話が残っています。

しかし、その伝統は時として社会との摩擦を生むこともありました。1985年には、第2次中曽根改造内閣で外務政務次官を務めていた森山眞弓が、在日外交団とのプレーを希望しましたが、倶楽部の理事会は「女性には日曜日のプレーを認めない」という長年の伝統を理由にこれを拒否しました。一方で、外務省の幹部職員たちのプレーは受け入れたことが問題となり、森山は外務省を通じて抗議を行いました。

近年では、「格式が高い」というイメージを払拭するための改革も進められています。日曜日の女性プレー不可という伝統は変わらないものの、新クラブハウスの建設や接客の一新などにより、女性客の増加が見られるというレポートがゴルフ雑誌のウェブサイトで紹介されています。

会員権

同倶楽部の会員権は、かつて日本でも最高水準の価格で取引されていました。1980年代後半のバブル景気期には、倶楽部の敷地に対する地価評価額の高騰も影響し、会員権相場は1990年には4億円を突破しました。しかし、バブル崩壊後は価格が急落し、一時3500万円まで下落しましたが、その後は回復傾向にあります。最近では、2010年に1口6000万円で会員募集が行われました。

外部リンク

公式ウェブサイト

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