尾上部屋

尾上部屋について

尾上部屋（おのえべや）は、日本相撲協会に加盟している相撲部屋の一つで、出羽海一門に所属しています。この部屋は、2006年8月1日に設立され、元小結の濱ノ嶋こと17代尾上が部屋を独立させる形で誕生しました。尾上部屋の設立にあたり、年寄・17代尾上は複数の内弟子を伴い、三保ヶ関部屋からの独立を果たしました。

設立と歴史

設立当初、尾上部屋は日本大学相撲部出身の力士を多く受け入れました。三保ヶ関部屋に在籍していた日本大学出身力士の大半が尾上部屋に移籍しました。部屋の所在地は、年寄の妻の出身地である東京都大田区池上に設けられました。尾上部屋は、大田区に設立された初の相撲部屋であり、最初は臨時の住居で営業していましたが、2010年6月12日には正式開所を果たしました。

これまでに部屋からは大関の把瑠都を含む7人の関取が誕生し、力士数は少ないながらも様々な成果を上げています。しかし、かつては部屋の規模が小さく、付け人やちゃんこ番の人手が不足することもしばしばありました。

転機と問題

2011年には、八百長問題が発覚し、所属力士の境澤、山本山、白乃波の3人が引退勧告を受ける事態となりました。これにより、尾上本人も監督責任を問われ、年寄に降格される処分を受けました。さらには、年度末には酒気帯び運転により法的な処分を受け、その後も多くの試練が続きました。2017年には関取不在という状況も発生し、部屋の存続が危ぶまれることもありました。

COVID-19の影響

2021年に新型コロナウイルスの影響が尾上部屋にも及びました。3月には部屋付き親方の音羽山が感染し、これを受けて所属の力士全員が休場する事態となりました。

所在地・師匠・力士紹介

尾上部屋の所在地は、東京都大田区池上八丁目8番8号で、東急池上線の池上駅から徒歩約10分の距離にあります。部屋は17代尾上が師匠を務めており、今後も相撲文化の振興に貢献することを目指しています。

現在、部屋には様々な力士が在籍しており、大関の把瑠都凱斗や、幕内の天鎧鵬貴由輝、里山浩作、境澤賢一などが名を連ねています。これらの力士は、それぞれの地域にルーツを持っており、相撲界での実績を上げつつあります。

まとめ

尾上部屋は、設立以来多くの試練と栄光を経験してきました。今後も力士たちの成長を支えながら、相撲界の発展に寄与していくことを期待されています。部屋の活動に興味がある方は、ぜひ公式SNSなどで最新情報をチェックしてみてください。

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