里山浩作

里山 浩作 (さとやま こうさく)

元大相撲力士、里山浩作は1981年5月31日生まれで、鹿児島県大島郡笠利町（現在の奄美市）にルーツを持ちます。彼は尾上部屋、以前は三保ヶ関部屋に所属していました。本名も同じで、身長175cm、体重123kgという体格を持ち、その血液型はA型です。得意な技は左四つや下手投げ。里山の最高位は2007年5月と7月の場所での西前頭12枚目です。現在は年寄・千賀ノ浦として相撲界に関与しています。また、彼の好物はかんきつ類です。

来歴

里山は、父が自身で開発した「里山観葉植物園」の持ち主として育ちました。奄美での生活を経て、笠利町立赤木名中学校に入学し相撲部に入り、その後、鹿児島商業高等学校に進学します。ここでも相撲部に所属し、アマチュア横綱を2度も獲得した禧久昭広から訓練を受けました。高校卒業後は日本大学へ進学し、相撲部でさらに技術を磨きました。日大同期には白乃波や豊真将がいます。

全国大会に参加し、成績を残すも、三大タイトルを獲得できなかったため、幕下付出資格を得ることができませんでした。しかし、白乃波の三保ヶ関部屋への入門をきっかけに、尾上親方の元で相撲界に入ることを決めます。2004年に大学を卒業し、三保ヶ関部屋に入門後、3月場所で初土俵を踏みました。

序ノ口でスタートした彼は、初土俵の場所で把瑠都との稽古中に負傷し、初めの二番相撲を休場。その後出場したすべての取組で勝利し、5勝2休という好成績を収めました。2005年、幕下昇進後は連勝を重ね、2006年には新十両に昇進。奄美市からの関取としては史上初の業績を達成しました。

2007年には十両で12勝3敗という成績で初優勝を果たし、翌月には西前頭12枚目として新入幕を果たしましたが、その後は成績が振るわず幕下に降格しました。

2009年には再び十両に戻り、数年間を十両で過ごしましたが、怪我の影響や成績不振もあり、関取の地位を離れることに。2018年には現役を引退し、同日に年寄・佐ノ山を襲名しました。

引退後の活動

引退相撲は2019年9月に両国国技館で行われ、約300人が参加して盛大に行われました。式の中で、彼は「多くの方に支えられていることに感謝を忘れない」と述べ、相撲を教える際に大切にしたいことを語りました。6歳の長男が将来的に横綱を目指して頑張ることを期待する意気込みも語り、引退後も多くの人々に感謝の意を示しました。

2021年には千賀ノ浦を襲名し、相撲界のために尽力しています。

特徴とエピソード

見た目は色黒で彫りが深いことから同僚の把瑠都からは「絶対に日本人ではない」と思われたこともあります。妻は青森の名門道場出身で、彼女も相撲経験者です。彼女から技術的な部分を学ぶことも多かったと里山は回想しています。

また、安美錦との親交も深く、彼の妻が安美錦の幼馴染ということで交流が始まりました。特に2006年の琉鵬戦での勝利は伝え反りという独特な技を使ったことでも知られ、非常に印象的です。

主な戦績

里山は493勝483敗の通算成績を残し、幕内成績は31勝59敗という結果でした。大相撲界での経験や成績を通じて、多くの人に影響を与える力士でした。彼の相撲への尽力は、今後も永遠に語り継がれることでしょう。

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