尾道造船

尾道造船株式会社について

尾道造船株式会社（おのみちぞうせん、Onomichi Dockyard Co., Ltd.）は、日本の兵庫県神戸市に本社を構える独立系の中堅造船メーカーです。一般社団法人日本造船工業会の会員として、多様な船舶の設計、建造および修繕に従事しています。特に、広島県尾道市にある造船所を中心に、ケミカル・タンカーやバラ積み船の建造が主な業務であり、近年ではフェリーの建造にも注力しています。

主要なプロダクト

尾道造船の主力製品には、ケミカル・タンカー、バラ積み船のほか、日中国際航路で運航されるフェリー「燕京」や「新鑑真」が含まれます。また、同社は琉球海運向けにRO-RO船の建造も行い、造船業界での多様性を発揮しています。

企業の歴史

1943年ごろに設立された同社は、設立から現在に至るまで数回の事業規模の拡張を経て成長してきました。例えば、初期には1号船台を使って5,600 DWTの船舶を建造していましたが、年々拡張が進み、現在では2号船台が105,000 DWT、5号船渠が60,000 DWT、6号船渠が40,000 DWTの能力を持つようになりました。また、1994年にはISO 9001の認証を取得し、品質管理の体制を強化しました。

事業所および施設

尾道造船の主要な施設には、尾道造船所と東京支店があり、また関連会社として佐伯重工業株式会社やスリランカのColombo Dockyard Ltd.なども存在します。各工場は船舶建造に特化した設備を備えており、国内外で高い評価を得ています。

創業家

創業者は、初代浜根岸太郎であり、彼は海産物の委託販売から事業を開始しました。彼の事業観は、尾道造船の成長の基盤となっており、創業家の血筋も今なお会社の運営に影響を与えています。浜根岸太郎の死後、彼の後を継いだ二代目が更なる事業の拡大を実現しました。

結論

尾道造船株式会社は、その独自の歴史、強固な技術力、広範な製品ラインを背景に、船舶建造の分野で確固たる地位を築いています。今後も新たな船舶の建造や国際展開を通じて、さらなる成長が期待される企業です。

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