山本和義

山本和義（1936年3月22日 - 2023年4月21日）は、日本の著名な漢文学者であり、南山大学の名誉教授として知られています。彼の学術的な業績と教育への貢献は、漢文学研究において重要な足跡を残しました。

生い立ちと学歴

山本和義は1936年に岐阜県大垣市で誕生しました。幼少期から中国文学に深い関心を抱き、京都大学文学部中国文学科に進学。その後、同大学大学院に進み、中国文学の研究に没頭しました。博士課程では所定の単位を取得した後、満期退学しています。

南山大学での活動

1974年、山本和義は南山大学文学部の助教授として教鞭を執り始めました。その卓越した知識と情熱的な指導は、多くの学生に感銘を与えました。1980年には教授に昇格し、大学における重要な役割を担いました。1988年から1994年まで図書館長、1996年から2000年まで文学部長を務め、大学の運営にも貢献しました。2001年に南山大学を定年退任し、名誉教授の称号を授与されました。

著作と研究

山本和義は、研究者として数多くの著作を発表しました。彼の研究は、中国文学、特に漢詩の分野に焦点を当てています。詳細な注釈と翻訳を通じて、中国の古典文学を日本の読者に紹介し、その理解を深めることに貢献しました。

主な著作は以下の通りです。

『蘇東坡詩集』(全4冊)、小川環樹共編 筑摩書房 1983‐1990
『宋代詩詞』(鑑賞中国の古典 22) 中原健二・大野修作共著 角川書店 1988
『服部南郭・祇園南海』(江戸詩人選集 3) 横山弘共著 岩波書店 1991
『日本漢詩人選集 梁川星巌』福島理子共著 研文出版 2008

死去

2023年4月21日、山本和義は87歳で生涯を閉じました。彼の死は、漢文学界にとって大きな損失であり、多くの人々がその業績を偲びました。

参考文献

山本和義名誉教授 略歴・業績 アカデミア 文学・語学編 2002-01
『現代日本人名録』2002年

山本和義の研究と教育への貢献は、日本の漢文学研究において重要な遺産として、後世に語り継がれるでしょう。

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