山本譲二(やまもと じょうじ)
山本譲二は
1950年2月1日生まれ、
山口県下関市出身の日本の演歌
歌手である。彼は174cmの身長を持ち、ジョージ・プロモーションに所属し、テイチクエンタテインメントと契約している。また、彼は琴五郎の名前で作詞作曲も手がけており、ラテン文字表記はGeorge Yamamotoである。私生活では、女優の植木悦子と結婚し、長女は
歌手の山本琴乃である。
来歴
山本は、早鞆高等学校を卒業する際、
1967年の夏の甲子園大会で
山口県代表として出場した。その経験は彼の人生において特別な意味を持っていた。不遇の時代を経て、演歌の道を志し上京するも、苦しい下積み生活が続いた。スナックでの弾き語りを通じて、ついに
北島三郎の元で修行を始め、
歌手としてのキャリアを築くこととなる。
1974年には
映画『ダーティハリー』を意識して伊達春樹名義でデビューするも、なかなか活動は思うように進まなかった。しかし、25歳の時、
北島三郎との出会いが運命を変えることとなる。彼の鞄持ちとなり、厳しい修行の中で、山本の歌の技術が磨かれた。
ヒット以降
1980年、山本は「みちのくひとり旅」をリリース。この楽曲がヒットするまでには時間がかかり、発売から10ヶ月が経過してからテレビに出演し、大きな反響を得る。
1981年にはこの曲で日本レコード大賞ロング・セラー賞を受賞し、
NHK紅白歌合戦にも初出場を果たした。その後も『旅の終りはお前』などのヒットを望む。
この成功により、北島ファミリーの中心的存在となった山本は、
時代劇『暴れん坊将軍』にも出演し、新たな一面を見せるようになった。
レコード会社の移籍
1999年、演歌の衰退に伴い、山本は
ポニーキャニオンからテイチクエンタテインメントに移籍し、
2000年には新
シングル「花も嵐も」をリリース。
2007年には北島音楽事務所から独立し、ジョージ・プロモーションを設立した。
病気との闘い
2009年には右耳に良性腫瘍があることが判明し、手術を巡る葛藤をブログで綴った。「
歌手としてステージに立ち続けたい」という思いから手術を行わないことを決断。左耳の聴力を含む健康状態についても、度々メディアで明かしている。
ヘヴィメタル化計画
2023年、彼は『山本譲二ヘヴィメタル化計画』という新しいプロジェクトが始まったことを知り、自らのTシャツデザインが好評を博したことで、当初の不満から次第にその取り組みに楽しみを見出している。
人物・エピソード
酒豪としても知られる山本は、前川清の家でのエピソードなど、数々の面白い逸話を持っている。彼はまた、親友である前川と吉幾三との交流を大切にし、楽曲作りにも影響を与えている。
野球への情熱
野球への情熱も旺盛で、
2012年には母校を応援するために寄付金を募るなど、地域社会への貢献を模索している。さらに、自身の故郷に社会人野球チームを設立するなど、ユニークな活動を行っている。
まとめ
山本譲二は、演歌の枠を超えて多岐にわたる活動を展開しており、音楽の道を極める姿勢や地域貢献に対する熱意は、多くの人々に感動を与え続けている。彼の音楽と人間性は、今後ますます注目されることであろう。