岡三証券

岡三証券株式会社について

岡三証券株式会社（おかさんしょうけん、Okasan Securities Co., Ltd.）は、日本に本社を持つ証券会社であり、岡三証券グループの核となる存在です。準大手証券会社として、主に個人顧客への対面営業に特化しており、顧客との密接なコミュニケーションを重視しています。また、全国各地に展開する支店や営業所を通じて、幅広いサービスを提供しています。

会社の歴史

岡三証券は、もともと三重県津市で創業した旧岡三證券が起源です。2003年10月に創業80周年を迎えた際、証券持株会社が設立されるのに伴い、現在の岡三証券として営業を開始しました。この移行により、岡三証券が持つ多様なサービスや拠点が強化されることとなりました。

創業以来、岡三証券は大阪市、東京都へと本店を移転させ、さらに全国に多数の支店と営業所を設置しています。そのため、顧客に対してよりアクセスしやすいサービスが提供できるようになりました。特に2005年には東京都港区に「アジア情報館」を開設し、国際的な情報提供にも取り組んでいましたが、2016年には閉館しました。

海外展開と提携

岡三証券は、海外にも目を向けており、ニューヨークと上海に駐在員事務所を設けています。また、ベトナム投資開発銀行証券や中国銀河証券、韓国の大信證券、台湾の元富證券といった海外の証券会社とも提携を結び、インターナショナルな展開を図っています。

近年の取組み

近年では、岡三オンライン証券を2022年に合併し、デジタル領域への戦略も強化しています。今後は、住信SBIネット銀行より「くりっく365」事業を譲受し、GMOあおぞらネット銀行と提携して「岡三BANK」というサービスを新たに開始する予定です。このように、株式市場での投資情報を提供するだけでなく、金融サービスの幅を広げる努力をしているのです。

メディア関連

岡三証券は、テレビ東京による「日曜ビッグバラエティ」やBS-TBSの「美しい日本に出会う旅」といった番組にスポンサーとして関与しており、さらに自社のイメージキャラクターとして「けろけろけろっぴ」を起用しています。また、かつては「神州天馬侠」や「株式ニュース」など、様々なテレビ番組にも出演していました。

不祥事

岡三証券は過去に、2002年3月に証券取引法に違反した空売りが発覚し、金融庁から業務改善命令を受けたことがあります。これを起点に、コンプライアンス及び業務の透明性向上に努めてきました。

総括

岡三証券株式会社は、対面営業を基本にしつつも、国内外での情報提供や金融サービスの多様化を進める証券会社です。豊富な歴史と経験に基づき、今後も個人投資家に向けたさまざまなサービスを展開していくことが期待されます。

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