岩崎書店

株式会社岩崎書店の紹介

株式会社岩崎書店は、日本の著名な出版社であり、1946年に創業されました。その創業者である岩崎徹太は、より良い児童書を提供するためにこの会社を立ち上げました。岩崎書店は、児童文学や絵本などの出版に特化しており、非常に多様なラインナップを展開しています。

前身の出版社と歴史

岩崎書店の前身となる出版社は、1934年に設立された慶応書房です。慶応書房は、児童書の出版に貢献し続けた実績があります。企業としての活動を開始した1946年以降、岩崎書店は日本における児童図書の重要な出版元のひとつとなりました。現在では、児童図書十社の会やフォア文庫、ヤングアダルト出版会に参加して、業界全体の発展にも寄与しています。また、岩崎書店は大日本印刷丸善CHIホールディングスの特定子会社として、安定した基盤を有しています。

主な出版物

岩崎書店は、幅広いジャンルの書籍を発行しています。たとえば、人気作品としては『モチモチの木』『花さき山』『ラヴ・ユー・フォーエバー』『りんごがひとつ』『しゅくだい』、さらには『はれときどきぶた』などがあります。これらは多くの読者に愛され、計り知れない影響を与えてきました。特に絵本や童話、児童文学の分野では高い評価を得ています。また、ジュブナイル向けの読みものや個人全集、教科に特化したシリーズ、画集、アーティストの詩集なども積極的に出版し、約1500点の出版点数を誇ります。

経営と指導者の変遷

2016年には、創業者・岩崎徹太の三男である岩崎弘明が社長を務め、次いでその孫で放送作家の岩崎夏海が同ポジションに就任しました。しかし、2018年 6月には岩崎弘明が再び社長を兼任し、経営への関与を続けました。

2021年1月1日には執行役員の小松崎敬子が代表取締役社長に就任し、岩崎弘明は顧問の位置に退きました。このように、岩崎書店は創業から数世代にわたり、家族経営の伝統を維持しつつ、時代に応じた経営体制を築いてきました。

主なシリーズ

岩崎書店が特に知られるための作品群としては、以下のシリーズがあります：

- 「デルトラ・クエスト」シリーズ
- 「妖界ナビ・ルナ」シリーズ
- 「マリア探偵社」シリーズ（フォア文庫）
- 「ドラゴンラージャ」シリーズ
- 「しずくちゃん」シリーズ
- 「ペネロペ」シリーズ
- 「ドラゴン・スレイヤー・アカデミー」シリーズ
- 「グースバンプス」シリーズ
- 「ナイトメア・ルーム」シリーズ
- 「お江戸の百太郎」シリーズ
- 「ミニしかけえほん」シリーズ
- 「まひるのライオン」（作・寺村輝夫、絵・和歌山静子）
- 「ほねほねザウルス」シリーズ
- 「ようかいとりものちょう」シリーズ

これらの作品は、子どもたちに冒険や学びを提供し、豊かな想像力を育む手助けとなるものです。岩崎書店は、今後も多様な読書体験を届けるために、さまざまな作品を展開していくことでしょう。