川棚温泉駅

川棚温泉駅

川棚温泉駅（かわたなおんせんえき）は、山口県下関市豊浦町大字川棚にある、JR西日本の山陰本線に属する駅です。この駅は、近隣の川棚温泉へのアクセスが良好で、観光客や地元住民に利用されています。事務管コードは▲800714です。

歴史

川棚温泉駅の始まりは1914年（大正3年）4月22日、長州鉄道の駅として開設されたことに遡ります。当初は客貨の取り扱いが行われていました。その後、1925年6月1日には、長州鉄道線が国有化され、鉄道省小串線の駅となります。

1933年には小串線が山陰本線に編入され、さらなる利便性が向上しました。しかし、1963年に貨物取扱いが廃止され、1984年には荷物扱いも終了しました。そして、1987年4月1日には国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅として現在に至ります。

駅の構造

川棚温泉駅は、地上に位置する無人駅で、単式ホームが1面1線設けられています。以前は相対式ホームが2面2線あったものの、旧上りホームは廃止されました。現在は、使用されないホームが地元住民による花壇の場として活用されています。自動券売機が設置され、乗客は簡単に切符を購入可能です。

コミュニティセンター

2002年には、「豊浦コミュニティ情報プラザ」との合築により、駅舎が新たに建て替えられ、地域の情報発信の場としても利用されています。

利用状況

近年の川棚温泉駅の利用状況を見てみると、2023年度の1日平均乗車人員は698人、年間利用客数はおよそ12万7862人です。この数値からも、多くの人々がこの駅を利用していることが伺えます。

駅周辺

駅の西側は市街地である一方、反対側は田畑が広がっており、自然豊かな環境が特徴です。駅近くには旧町役場である豊浦総合支所があり、他の行政機関は小串駅周辺に点在しています。また、駅前を国道191号が通り、すぐ近くには山口県道40号豊浦清末線との交差点もあります。

川棚温泉までは駅から約1.8kmの距離で、他にも地域の重要な施設が多く存在しています。具体的には、川棚小学校、栄町簡易郵便局、豊浦総合支所、ゆめマート、ダイレックス、山口銀行などがあります。

この駅の魅力のひとつとして、かつては川棚温泉まで鉄道が引かれる計画もあったものの未成に終わり、その路盤跡は現在、ほぼ青龍街道として利用されています。

バス路線

川棚温泉駅から約150メートルほど離れた位置には、「川棚駅」停留所があり、ここではサンデン交通とブルーライン交通のバスが運行されています。これらのバスは川棚温泉方面へ向かう路線があり、便利なアクセス手段となっています。サンデン交通では、1時間から2時間に1便の間隔で運行されており、ブルーライン交通も数多くのルートを提供しています。

隣の駅

川棚温泉駅の隣には小串駅があり、また次には黒井村駅があります。地域の交通網を支える重要な駅としての役割を果たしています。

川棚温泉駅は、その立地と歴史背景から、地域の生活と観光に欠かせない存在です。

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