工藤めぐみ

工藤めぐみについて

工藤めぐみ（くどう めぐみ）は、1969年9月20日生まれの元女子プロレスラーで、1990年代に日本のプロレス界で人気を博しました。千葉県出身で、最終的にFMWに所属していました。彼女はプロレスラーのBADBOY非道と結婚し、2021年に非道が死去するまで共に生活をしていました。

過去の経歴

工藤は1986年、全日本女子プロレスに入門し、同年8月8日の試合でデビューしました。彼女はアジャコングやバイソン木村といった同期と競い合い、当初は特に優れた資質を持っていました。1987年には、全日本ジュニア王座決定トーナメントに参加し、決勝まで進出しますが、浅生恭子に敗北。しかし、1988年4月には全女を退団し、一時的に保育士の助手に転身しました。

その後、彼女は1990年にFMWに復帰し、女子プロレスの発展に寄与しました。FMWにおいてはヒールレスラーからベビーフェイスに転向し、男性レスラーを押しのけて、女子プロレスラーとして初めての単独誌表紙を飾るなど、トップレスラーとしての地位を確立しました。特に1996年には、コンバット豊田とのデスマッチを皮切りに、その後のキャリアでも過激なプロレスに取り組むようになります。

彼女は「邪道姫」と呼ばれ、プロレス界のアイドルとして名を馳せました。特に1996年の試合は、女性レスラーとしては初めての有刺鉄線デスマッチであり、電流爆破デスマッチの要素を取り入れたTNAスタイルの試合でした。この試合は、国内外で注目され、彼女は「ハードコアの女王」として知られるようになりました。

引退後の活動

1997年の電流爆破マッチを最後に現役を引退した工藤ですが、その後もレスリング界での活動を続けました。1998年にはBADBOY非道と結婚し、主婦として生活しながらも、プロレス番組の解説者や女子格闘家のプロデュース、タレント活動に従事しました。2015年には「超花火プロレス」のエグゼクティブプロデューサーに任命され、2020年にはプロレスリングZERO1のゼネラルマネージャーに就任します。

2021年10月には、夫である非道が病気療養中に亡くなり、その後にはZERO1での追悼セレモニーに登壇して挨拶を行いました。

人物像

工藤めぐみは、リング内外で魅力的なキャラクターを持つレスラーでした。彼女はその強さに加え、試合を通じてプロレスの奥深さを探求し続けました。加えて、工藤は常に多団体との対抗戦よりも、入団時の目標である「女子部でのメインイベント」を重視しました。恩師であるジャガー横田は、彼女が非常に練習熱心であったことを強調しています。

工藤は冷静で美しいルックスを持ちながらも、親しみやすい性格で多くのファンを惹きつけました。彼女の影響を受けた女子レスラーも多く、ファンからの絶大な支持を受けています。また、工藤は大の愛犬家であり、さらに医療事務やリンパセラピストの資格を持つなど、多彩な才能を持つ人物です。

タイトルや技

工藤のタイトル歴には、WWA＆インディペンデントワールド世界女子王座の複数回タイトル獲得が含まれます。得意技には、くどめドライバーやスピニングクドウドライバー、ハーフリスト・アームサルトなどがあり、これらの技は当時の彼女のパフォーマンスにおいて強烈な印象を残しました。

これまでプロレス界に残した影響は計り知れず、工藤めぐみの存在は今日の女子プロレスにおいても重要な位置を占めています。

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