市川大野駅

市川大野駅

市川大野駅（いちかわおおのえき）は、千葉県市川市大野町三丁目にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）武蔵野線の駅です。駅番号はJM12。

歴史

1978年（昭和53年）10月2日：国鉄の駅として開業。開業時の仮称は「下総大野」でした。駅名は所在地名に由来しますが、国鉄には既に常磐線に大野駅（福島県双葉郡大熊町）が存在していたため、市の名前である「市川」を冠しました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となりました。
1993年（平成5年）3月：みどりの窓口の営業を開始。
2001年（平成13年）11月18日：ICカード「Suica」の利用が可能となりました。
2007年（平成19年）2月3日：ネットワーク信号制御システムの使用を開始。
2012年（平成24年）2月29日：みどりの窓口の営業を終了。
2020年（令和2年）3月1日：業務委託化。

ネットワーク信号制御システム

市川大野駅に導入されたネットワーク信号制御システムは、駅構内の信号機や転轍機を制御する従来の銅線ケーブルを光ファイバーに置き換えたものです。JR東日本では2004年から実用化に向けた研究を開始し、試作システム開発を経て2005年に常磐線土浦駅構内でモニターラン試験を実施しました。その後、当駅構内での導入工事と機能確認試験を行い、2007年2月3日から運用を開始しました。

このシステム導入により、膨大な銅線ケーブルによる複雑な配線作業が削減され、配線変更時の接続・確認試験も簡素化されました。また、IP技術を活用することで制御回線の二重化が可能となり、制御機器の安定化も図られています。2007年以降は、将来の量産化に向けた2号機設置も計画されています。

駅構造

市川大野駅は、相対式ホーム2面2線に中線を有する高架駅です。2009年には構内にエスカレーターが設置され、改札階から各ホームへの移動が階段を使わずに行えるようになりました。

駅管理はJR東日本ステーションサービスが受託しており、船橋営業統括センター（西船橋駅）が管理する業務委託駅です。駅には指定席券売機、自動券売機、自動改札機が設置されていますが、みどりの窓口は2012年2月29日に営業を終了しました。2018年3月24日からは、始発から午前6時30分までの間、改札係員は不在となり、一部の自動券売機のみ稼働しています。この時間帯は遠隔対応となり、インターホン対応は新八柱駅が行っています。

駅構内のトイレは、中2階に男女別のものが各1箇所、1階部分に多機能トイレがあります。駅カラーは紫色です。

のりば

ホーム	路線名	方向
--	--	---------
1	武蔵野線	府中本町方面

2	武蔵野線	西船橋、東京（京葉線）方面

利用状況

2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は10,944人です。これは武蔵野線内26駅中24位であり、吉川美南駅、新小平駅に次いで少ない値となっています。

1990年度（平成2年度）以降の1日平均乗車人員の推移は、以下の通りです。

（データは省略）

駅周辺

駅は、大柏川に繋がる谷津の底部に位置しており、周辺には坂が多いのが特徴です。周辺の台地部には梨畑が広がり、全国でも有数のナシの産地となっています。

市川市北東部地域の中心市街地は、駅から約1キロメートル南側の大柏出張所周辺に位置しています。当駅と船橋法典駅の間が近接しているため、将来的な新駅設置の構想も存在します。

バス路線

駅からは京成バス市川営業所が運行する路線バスと、市川市が運営し京成バスが運行を受託するコミュニティバスが発着しています。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

武蔵野線

船橋法典駅 (JM11) - 市川大野駅 (JM12) - 東松戸駅 (JM13)

脚注

(記事本文、出典、報道発表資料、利用状況、JR東日本の2000年度以降の乗車人員、千葉県統計年鑑の項目は省略)

参考文献

三好好三、垣本泰宏『武蔵野線まるごと探見』JTBパブリッシング、2010年2月1日。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

駅の情報（市川大野駅）：JR東日本

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