彦根口駅

彦根口駅：近江鉄道の駅舎と地域を繋ぐ歴史

彦根口駅は、滋賀県彦根市西沼波町に位置する近江鉄道本線（彦根・多賀大社線）の駅です。駅番号はOR06。明治34年（1901年）5月20日、新町駅として開業し、大正6年（1917年）1月1日に現在の彦根口駅に改称されました。長い歴史を持つ駅ですが、平成26年（2014年）8月には老朽化した駅舎が解体されています。

駅舎と構造

彦根口駅は地上駅で、相対式ホーム2面2線を有しています。ホーム間は構内踏切で行き来できます。かつては米原方面ホーム側に駅舎がありましたが、老朽化のため解体され、現在は下り線ホーム側に道路から直接入れる改札口が設置されています。無人駅ですが、平日の朝は係員が配置されています。下り線ホームは、線路の分岐器の影響で、ホームと線路の間隔が一部広くなっているのが特徴です。

利用状況と周辺環境

彦根口駅の利用状況は年々変動しており、彦根市の統計書などを参照する必要があります。駅周辺は住宅地が広がり、北東側には高等学校、西側には高松稲荷神社があります。駅周辺の道路網は比較的発達しており、国道8号線へのアクセスも容易です。

アクセス方法

2019年3月末に「彦根口駅」停留所が廃止されたため、駅に乗り入れる路線はありません。最寄りのバス停はJR琵琶湖線沿いの「岡町」停留所となり、湖国バスの平田線（南彦根駅西口方面、平日朝1本のみ運行）や、愛のりタクシーこうらのデマンドタクシー（甲良線、市立病院や豊郷駅方面、1時間に1本運行、事前予約制）などを利用できます。

隣の駅

まとめ

彦根口駅は、長い歴史を持つ近江鉄道の駅です。駅舎の変遷や周辺環境の変化を反映しながら、地域住民の生活に密着した役割を担っています。無人駅であるものの、平日の朝の係員配置や、周辺のバス路線、デマンドタクシーなどを活用することで、利便性の向上に努めています。今後も地域社会のニーズに応え、発展していくことが期待されます。


参考文献

* 西崎さいき『新駅舎・旧駅舎』イカロス出版、2019年6月30日、119頁。ISBN 978-4-8022-0725-6。

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