愛媛マラソン

愛媛マラソン

愛媛マラソンは、愛媛県で開催される、県内唯一の日本陸上競技連盟公認のマラソン大会です。1963年に第1回大会が開催され、南海放送によるテレビ中継は1988年の第26回大会から始まりました。

概要

2009年以前

黎明期の愛媛マラソンは、陸連登録選手のみが参加できるストイックな大会でした。コースは愛媛県総合運動公園陸上競技場をスタート地点とするアップダウンの多いコースで、制限時間は4時間。アスリートランナーにとって、その記録に挑戦する場となっていました。過去には、一般参加が可能な20kmや10kmのロードレースも開催されていました。

2010年以降 (市民マラソンへ)

2010年の第48回大会から、愛媛マラソンは大きく姿を変えます。登録選手に加えて一般の部が設けられ、陸連登録のない一般ランナーも参加できる市民マラソンとして生まれ変わりました。コースも愛媛県庁前をスタートし、国道196号を経由して松山市北条地区で折り返す、フラットで走りやすいコースに変更。制限時間も6時間に延長され、スタート時間も午前9時へと変更されました。市民マラソン化に伴い、「湯ったりオレンジロード」という愛称も付けられました。

2010年の大会では、藤永佳子選手、大平美樹選手、ノッチさん（デンジャラス）、Sing-Oさんがゲストランナーとして参加し、中村時広松山市長も出走しました。5,000人の募集定員に対し、3,788人が参加しました。

2016年、2017年

2016年の大会では、アスリートエントリー3,000人、一般エントリー7,000人の合計10,000人が定員となりました。

2017年の大会では、公務員ランナーとして知られる川内優輝選手が初出場し、2時間9分54秒という大会新記録で優勝。52年ぶりに大会記録を更新しました。2位の鈴木洋平選手も、従来の記録を上回るタイムでゴールしました。

2021年、2022年

2021年の大会は、新型コロナウイルスの影響で延期となりました。2022年には1月30日に開催予定でしたが、オミクロン株の感染拡大により中止となりました。しかし、2023年には「第60回記念大会」として開催され、中止となった第59回大会の出走権繰り越しなどの対応が検討されました。

コース

コースは愛媛県庁前をスタートし、国道196号を経由して北条で折り返し、堀之内西入口をゴールとするコースです。往路と復路に高低差40mの坂があり、復路はゴールまで上り基調となっています。

関連人物

寺沢徹: 1964年東京オリンピック男子マラソン日本代表。第1回愛媛マラソン優勝者。
土佐礼子: 松山市出身のマラソン選手。2004年アテネオリンピック女子マラソン5位入賞。第36回愛媛マラソン女子の部で優勝。
高橋尚子: 2000年シドニーオリンピック女子マラソン金メダリスト。愛媛マラソンにはゲストランナーとして多数出場。
川内優輝: 公務員ランナー。2017年の愛媛マラソンで大会新記録を樹立し優勝。
渋井陽子: マラソン選手。2018年の愛媛マラソンにゲストランナーとして出場。

外部リンク

愛媛マラソン
南海放送・愛媛マラソン
中村時広webサイト

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