愛知県武道館

愛知県武道館

愛知県武道館（あいちけんぶどうかん）は、愛知県名古屋市港区丸池町に所在する、武道をはじめとするスポーツの振興を目的とした総合体育施設です。1993年（平成5年）8月に開所し、現在では公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団によって管理・運営が行われています。

施設の概要と歴史

この施設は、武道振興という明確な目的のもとに開設されました。多岐にわたる武道・スポーツに対応できるよう、複数の競技場や会議室、さらには合宿利用も可能な宿泊室などを備えています。日頃から武道やスポーツに関する様々なイベントや公式大会が開催されるほか、一般利用者向けの教室なども積極的に催されています。

過去には、施設の活性化を図るため、ネーミングライツ制度が導入された時期があります。2014年（平成26年）4月から2016年（平成28年）3月までの期間中、「三幸・スポーツマックス愛知県武道館」という愛称が使用されていました。

また、近年の特筆すべき出来事としては、2020年（令和2年）における新型コロナウイルス感染症の流行への対応が挙げられます。館の利用者から感染者が確認されたこと、そして愛知県が独自の緊急事態宣言を発出した状況を受け、同年4月2日から5月11日まで臨時休館措置が講じられました。

施設詳細

愛知県武道館には、主要な競技場が6ヶ所設けられています。中心となるのは第1競技場、通称「大道場」で、1,504席の固定式観覧席を備え、46メートル×33メートルの広大なアリーナ空間を有しています。この大道場では、柔道、剣道、なぎなたで最大6面、バレーボールでは3面、卓球台に至っては32台の設置が可能です。

その他の競技場としては、第2競技場（なぎなた道場、2面、116席）、第3競技場（柔道場、3面、310席）、第4競技場（弓道場・近的、12人立、97席）、第5競技場（剣道場、3面、310席）、第6競技場（弓道場・遠的、9人立、126席）があります。これらの施設は、それぞれの武道やスポーツに最適化された環境を提供しています。

競技スペースの他にも、会議や研修に利用できる会議室が複数あります。第1会議室は定員42名、第2会議室は定員24名、そして第3・第4会議室はそれぞれ定員27名となっています。

宿泊施設として、和室タイプの宿泊室も完備されており、5人部屋が10室あり、合計で50名まで宿泊が可能です。主に合宿などの際に活用されます。

駐車場に関しても、地下駐車場（普通車76台）と高架下駐車場（最大190台）が用意されており、多くの利用者の需要に対応しています。

利用案内

施設の利用時間については、競技場と会議室は午前9時から午後9時までとなっています。宿泊室は、チェックインが午後3時から、チェックアウトが翌日の午前10時までです。

休館日は、毎週月曜日が定休日となりますが、月曜日が祝日の場合は翌日が休館となります。この他、年末年始も休業となります。

アクセス

愛知県武道館へは、公共交通機関または自家用車でアクセスできます。

公共交通機関を利用する場合

名古屋臨海高速鉄道あおなみ線をご利用の場合、港北駅で下車し、徒歩で約15分です。
名古屋市営地下鉄東山線高畑駅から、名古屋市営バス「港区役所（左回り）」行きに乗車し、「武道館」バス停で下車します。
名古屋市営地下鉄名港線東海通駅から、名古屋市営バス「河合小橋」「南陽交通広場（イオンモール名古屋茶屋）」「サンビーチ日光川」「中川車庫前」行きのいずれかに乗車し、「川西通三丁目」バス停で下車後、徒歩で約10分です。または、「地下鉄高畑」「港区役所（右回り）」行きのいずれかに乗車し、「武道館」バス停で下車します。
名鉄名古屋本線・常滑線神宮前駅から、名古屋市営バス「多加良浦」「河合小橋」「中川車庫前」行きのいずれかに乗車し、「川西通三丁目」バス停で下車後、徒歩で約10分です。
JR各線（東海道本線、中央本線、関西本線）名古屋駅、近鉄名古屋線名古屋駅、名鉄名古屋本線名古屋駅（日比野駅、六番町駅からも乗車可能）から、三重交通バス「サンビーチ日光川」行きに乗車し、「武道館前」バス停で下車します。

自家用車を利用する場合

国道23号（名四国道）を利用する場合、名四町交差点から名古屋市道名古屋環状線（環状線）を北へ約1.7km進みます。
名古屋高速5号万場線を利用する場合、黄金出入口から黄金跨線橋方面へ進み、黄金跨線橋南交差点から名古屋市道名古屋環状線（環状線）を南へ約5km進みます。
同じく名古屋高速5号万場線を利用する場合、烏森出入口から畑江通を黄金跨線橋方面へ進み、黄金跨線橋南交差点から名古屋市道名古屋環状線（環状線）を南へ約6km進みます。

施設利用の際は、最新の公式ウェブサイトなどで詳細をご確認ください。

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