戸田小浜駅

戸田小浜駅について

戸田小浜駅（とだこはまえき）は、島根県益田市戸田町に構える西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線に属する駅です。この駅は1925年に開業し、当初は石見小浜駅として知られていましたが、同年11月1日に戸田小浜駅に改称されました。

歴史

駅の歴史を振り返ると、1925年3月8日に鉄道省山陰本線が石見益田駅（現・益田駅）から当駅へ延伸された際に開設されました。開業当初は終点の駅であり、客や貨物の取扱も開始されました。続いて1927年には飯浦駅まで路線が延長され、途中駅としての役割を担い始めます。
その後、1963年には貨物の取扱が廃止され、1984年には荷物の取扱も終わりを迎えました。1985年には無人駅となりましたが、1987年には国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となり、再度有人駅に変わります。しかし、1990年には再び無人駅となりました。
2013年の豪雨災害では、当駅を含む一帯の線路が被災し、一時運休を余儀なくされましたが、その後は段階的に運行が再開されています。

駅の構造

戸田小浜駅は相対式ホーム2面2線を備えた地上駅で、列車の交換や待避、折り返しが可能です。駅舎は木造で、以前は単式・島式ホーム複合型の3線を有していましたが、現在は改築されています。駅は長門鉄道部の管理の下、無人駅として運営されています。駅の自動券売機などの設備は用意されておらず、元々の駅事務所は地域のコミュニティセンターに再利用されています。駅舎は下りホーム側に位置し、上りホームへの跨線橋があります。さらに、駅舎内にはJA西いわみ中西支店も入居しています。

利用状況

利用状況に関しては、2022年度の1日平均乗車人員はわずか15人です。過去のデータを見てみると、2004年度には26人、1994年度には72人、1984年度には141人を記録しており、近年では利用者数が減少傾向にあります。

駅周辺の情報

戸田小浜駅の近くにはいくつかの重要な施設があります。小浜海水浴場や益田小浜郵便局、益田市立小野中学校があり、また国道191号線も近隣にあります。さらに、駅近くには柿本人麻呂の生誕地に関する説明板を掲げた戸田柿本神社があります。竹崎線の小浜駅口停留所も近く、この地域の交通アクセスにも寄与しています。

隣接する駅

戸田小浜駅の隣接駅は、山陰本線において益田駅と飯浦駅です。これらの駅及び戸田小浜駅の位置関係は、地域交通の重要な一部となっています。

戸田小浜駅は、地域の交通手段としてだけでなく、周辺の文化や自然とも深くかかわっており、地域の歴史を紡ぎ続けています。

もう一度検索