房前駅

房前駅

香川県高松市牟礼町原に位置する、高松琴平電気鉄道志度線の駅です。駅番号はS13。単式ホーム1面1線の地上駅で、急カーブの途中にあり、ホームも志度方面に向かって左にカーブしています。かつては相対式ホーム2面2線でしたが、現在は1面1線に改築され、旧ホームの遺構が北側に残っています。無人駅として運行されています。

駅の構造と特徴

房前駅は、急カーブ上に建てられた地上駅という特徴があります。そのため、ホーム自体もカーブを描いており、駅舎との配置にも独特の趣があります。かつては2面2線のホーム構造でしたが、昭和42年に1面1線に改築されました。現在では簡素な無人駅となっていますが、その歴史を感じさせる遺構も残っており、鉄道ファンにとって魅力的な場所と言えるでしょう。

発車案内表示

利用者の利便性向上のため、直前の駅の発車案内表示が設置されています。志度方面からの電車が原駅を発車すると「次の電車は原を発車しました」、瓦町方面からの電車が塩屋駅を発車すると「次の電車は塩屋を発車しました」という表示が、駅名部分を光らせて表示されます。このシステムにより、利用者は電車の到着時刻を容易に把握することができます。

利用状況

房前駅の1日平均乗降人員は公開情報からは確認できませんでした。利用状況は、周辺地域の人口や商業施設の分布などに影響されていると考えられます。

駅周辺

房前駅周辺は、自然豊かな環境が広がっています。「房前の鼻」と呼ばれる景勝地や、国道11号線、香川県道38号三木牟礼線などがあります。また、近隣には「道の駅源平の里むれ」があり、観光客にも便利な立地です。特に塩屋駅との間は志度線が志度湾に沿って急カーブを描いており、琴電の撮影スポットとして人気があります。

歴史

房前駅は、1911年（明治44年）11月18日に東讃電気軌道の駅として開業しました。その後、幾度かの会社合併を経て、1943年（昭和18年）11月1日に高松琴平電気鉄道志度線の駅となりました。1945年（昭和20年）には戦時中の不要不急線として一時的に営業を休止しましたが、1949年（昭和24年）に再開されています。1967年（昭和42年）には交換設備が廃止され、現在の1面1線の構造となりました。

2003年脱線事故

2003年3月5日、瓦町発琴電志度行き普通電車が房前駅構内で脱線事故を起こしました。事故原因は、カーブのカントが速度に対して過大であったこと、脱線防止レールが適切ではなかったことなど、複数要因が重なった結果だとされています。幸い、乗客乗員に怪我人はいませんでしたが、志度線の一部区間が終日運休、枕木やホームの一部が損傷する被害がありました。この事故を契機に、安全対策の強化が図られたものと考えられます。

隣の駅

参考文献

（参考文献の記載はありませんでした）

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
藤原房前

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