斉藤秀光
斉藤秀光（さいとう ひでみつ）は、1975年4月18日に神奈川県横浜市南区で生を受けた元プロ野球選手。内野手として、右投げ右打ちのプレースタイルであった。プロ入り前は、中本牧リトルシニアで野球に励み、横浜商科大学高等学校に進学。高校時代には、第75回全国高等学校野球選手権大会に4番打者として出場するなど、早くからその才能を示していた。
プロ野球への道は、1993年のドラフト会議でオリックス・ブルーウェーブから3位指名を受けたことから始まった。プロの世界に足を踏み入れた斉藤は、内野であればどのポジションもこなせる高い守備力が大きな武器とされた。しかし、バッティング面では課題を抱えており、打撃成績はなかなか向上しなかった。このため、打席数を増やすべくスイッチヒッターに挑戦したり、試合終盤での守備固めとしての起用が多く、打順が回ってきても代打を送られる場面が少なくなかった（特に2000年頃までは、出場試合数に対して打席数が極めて少ない状態だった）。それでも、入団2年目の1995年にはジュニアオールスターゲームへの出場を果たすなど、将来を期待される存在でもあった。
転機が訪れたのは2002年。塩谷和彦との交換トレードにより、阪神タイガースのユニフォームに袖を通すことになった。阪神での2年間は、2003年に二軍（ウエスタン・リーグ）で打率.341をマークし、首位打者のタイトルを獲得するという輝かしい成績を残したが、残念ながら一軍での出場機会は限られた。同年オフには、葛城育郎、牧野塁、そして谷中真二とのトレードの一員として、再び古巣であるオリックスへと戻ることになった。
オリックスに復帰した2004年は、プロ生活におけるハイライトの一つとなった。打撃が好調に転じ、自己最多となる104試合に出場。時には5番打者として打線を任されるなど、攻守にわたる活躍を見せた。翌2005年には、球界再編に伴う分配ドラフトを経て、新たに設立された東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。楽天では再び打撃の調子を落とし、一軍での出場機会が減少傾向に。2006年シーズン途中には、松本輝とのトレードで福岡ソフトバンクホークスに移籍することになった。
ソフトバンクに移籍後の2007年は、シーズン前のオープン戦で好調ぶりを発揮した。病気療養から復帰した王貞治監督の初戦となったオープン戦開幕戦では、サヨナラ打を放つという印象的な一打を記録。松中信彦の守備固めや、川﨑宗則の故障に伴う代役としてチャンスを掴み、この年も内野全てのポジションでグラウンドに立った。しかし、シーズンに入ると怪我の影響もあり、残念ながら安打を記録することはできなかった。同年10月、球団から戦力外通告を受け、ソフトバンクを退団。第1回12球団合同トライアウトを受験した後、斉藤の地元球団である横浜ベイスターズがその高い守備力を評価し、入団が決まった。
しかし、横浜での2年間は再び出場機会に恵まれなかった。2008年はわずか7試合の出場に終わり、2009年には一軍出場がないまま、同年10月に再び戦力外通告を受ける。シーズン終了後に再度12球団合同トライアウトに参加したが、獲得を表明する球団は現れず、この時をもってプロ野球選手としての現役生活に幕を閉じた。
プロ引退後、斉藤は地元神奈川県で少年野球の指導者として新たな道を歩み始めた。コロナベースボールアカデミーの相模原校および横浜瀬谷校でコーチを務めた後、2013年にはプロ野球時代の元同僚である戸叶尚と共に、硬式野球チーム「横浜緑ボーイズ」を発足させ、若き才能の育成に尽力。2018年に同チームの指導からは退いた。その後は、社会人野球チーム「アスミビルダーズ」（旧名：神戸ビルダーズ）の監督として、2024年までチームを率いるなど、指導者としてのキャリアを積んだ。そして2025年からは、プロ野球独立リーグを経てNPBファーム・リーグへ参加するオイシックス新潟アルビレックスベースボールクラブの野手コーチに就任することが決定しており、背番号は77を背負う予定である。
プロ野球選手として複数球団を渡り歩き、内野のスペシャリストとしてチームを支えた斉藤秀光。現役引退後も、少年野球から社会人野球、そして再びプロの舞台へと、その指導者としての情熱を燃やし続けている。
主な記録として、以下のものがある。
初出場: 1996年4月6日、対千葉ロッテマリーンズ2回戦（千葉マリンスタジアム）、7回裏に遊撃手としてグラウンドへ。
初安打: 1996年4月14日、対西武ライオンズ3回戦（グリーンスタジアム神戸）の9回裏、西口文也投手から記録。
初先発出場: 1999年10月11日、対千葉ロッテマリーンズ26回戦（グリーンスタジアム神戸）で、9番・遊撃手としてスタメンに名を連ねた。
初盗塁: 2000年4月30日、対大阪近鉄バファローズ5回戦（大阪ドーム）の8回表に二盗を成功（投手：石毛博史、捕手：礒部公一）。
初打点: 2000年5月13日、対千葉ロッテマリーンズ10回戦（グリーンスタジアム神戸）の2回裏、後藤利幸投手から。
初本塁打: 2002年5月23日、対読売ジャイアンツ10回戦（阪神甲子園球場）の2回裏に、ジョン・ワズディン投手から左越えソロを放った。
背番号の変遷は以下の通りである。
オリックス（1994年 - 2001年）: 54
阪神（2002年 - 2003年）: 40
オリックス（2004年）: 36
楽天（2005年 - 2006年途中）: 5
ソフトバンク（2006年途中 - 2007年）: 67
横浜（2008年 - 2009年）: 56
プロ野球への道は、1993年のドラフト会議でオリックス・ブルーウェーブから3位指名を受けたことから始まった。プロの世界に足を踏み入れた斉藤は、内野であればどのポジションもこなせる高い守備力が大きな武器とされた。しかし、バッティング面では課題を抱えており、打撃成績はなかなか向上しなかった。このため、打席数を増やすべくスイッチヒッターに挑戦したり、試合終盤での守備固めとしての起用が多く、打順が回ってきても代打を送られる場面が少なくなかった（特に2000年頃までは、出場試合数に対して打席数が極めて少ない状態だった）。それでも、入団2年目の1995年にはジュニアオールスターゲームへの出場を果たすなど、将来を期待される存在でもあった。
転機が訪れたのは2002年。塩谷和彦との交換トレードにより、阪神タイガースのユニフォームに袖を通すことになった。阪神での2年間は、2003年に二軍（ウエスタン・リーグ）で打率.341をマークし、首位打者のタイトルを獲得するという輝かしい成績を残したが、残念ながら一軍での出場機会は限られた。同年オフには、葛城育郎、牧野塁、そして谷中真二とのトレードの一員として、再び古巣であるオリックスへと戻ることになった。
オリックスに復帰した2004年は、プロ生活におけるハイライトの一つとなった。打撃が好調に転じ、自己最多となる104試合に出場。時には5番打者として打線を任されるなど、攻守にわたる活躍を見せた。翌2005年には、球界再編に伴う分配ドラフトを経て、新たに設立された東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。楽天では再び打撃の調子を落とし、一軍での出場機会が減少傾向に。2006年シーズン途中には、松本輝とのトレードで福岡ソフトバンクホークスに移籍することになった。
ソフトバンクに移籍後の2007年は、シーズン前のオープン戦で好調ぶりを発揮した。病気療養から復帰した王貞治監督の初戦となったオープン戦開幕戦では、サヨナラ打を放つという印象的な一打を記録。松中信彦の守備固めや、川﨑宗則の故障に伴う代役としてチャンスを掴み、この年も内野全てのポジションでグラウンドに立った。しかし、シーズンに入ると怪我の影響もあり、残念ながら安打を記録することはできなかった。同年10月、球団から戦力外通告を受け、ソフトバンクを退団。第1回12球団合同トライアウトを受験した後、斉藤の地元球団である横浜ベイスターズがその高い守備力を評価し、入団が決まった。
しかし、横浜での2年間は再び出場機会に恵まれなかった。2008年はわずか7試合の出場に終わり、2009年には一軍出場がないまま、同年10月に再び戦力外通告を受ける。シーズン終了後に再度12球団合同トライアウトに参加したが、獲得を表明する球団は現れず、この時をもってプロ野球選手としての現役生活に幕を閉じた。
プロ引退後、斉藤は地元神奈川県で少年野球の指導者として新たな道を歩み始めた。コロナベースボールアカデミーの相模原校および横浜瀬谷校でコーチを務めた後、2013年にはプロ野球時代の元同僚である戸叶尚と共に、硬式野球チーム「横浜緑ボーイズ」を発足させ、若き才能の育成に尽力。2018年に同チームの指導からは退いた。その後は、社会人野球チーム「アスミビルダーズ」（旧名：神戸ビルダーズ）の監督として、2024年までチームを率いるなど、指導者としてのキャリアを積んだ。そして2025年からは、プロ野球独立リーグを経てNPBファーム・リーグへ参加するオイシックス新潟アルビレックスベースボールクラブの野手コーチに就任することが決定しており、背番号は77を背負う予定である。
プロ野球選手として複数球団を渡り歩き、内野のスペシャリストとしてチームを支えた斉藤秀光。現役引退後も、少年野球から社会人野球、そして再びプロの舞台へと、その指導者としての情熱を燃やし続けている。
主な記録として、以下のものがある。
初出場: 1996年4月6日、対千葉ロッテマリーンズ2回戦（千葉マリンスタジアム）、7回裏に遊撃手としてグラウンドへ。
初安打: 1996年4月14日、対西武ライオンズ3回戦（グリーンスタジアム神戸）の9回裏、西口文也投手から記録。
初先発出場: 1999年10月11日、対千葉ロッテマリーンズ26回戦（グリーンスタジアム神戸）で、9番・遊撃手としてスタメンに名を連ねた。
初盗塁: 2000年4月30日、対大阪近鉄バファローズ5回戦（大阪ドーム）の8回表に二盗を成功（投手：石毛博史、捕手：礒部公一）。
初打点: 2000年5月13日、対千葉ロッテマリーンズ10回戦（グリーンスタジアム神戸）の2回裏、後藤利幸投手から。
初本塁打: 2002年5月23日、対読売ジャイアンツ10回戦（阪神甲子園球場）の2回裏に、ジョン・ワズディン投手から左越えソロを放った。
背番号の変遷は以下の通りである。
オリックス（1994年 - 2001年）: 54
阪神（2002年 - 2003年）: 40
オリックス（2004年）: 36
楽天（2005年 - 2006年途中）: 5
ソフトバンク（2006年途中 - 2007年）: 67
横浜（2008年 - 2009年）: 56
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