新豊田駅

新豊田駅の概要

新豊田駅（しんとよたえき）は、愛知県豊田市の小坂本町に位置する愛知環状鉄道の駅です。この駅は愛知環状鉄道線上にあり、駅番号は「12」です。新豊田駅は、豊田市内でも非常に利用者が多い駅の一つで、特に隣接する名鉄豊田市駅とのアクセスに優れています。

歴史

新豊田駅の設立計画当初の名称は、豊田駅か中豊田駅になる予定でした。1976年（昭和51年）4月に、国鉄岡多線の終着駅として開業し、その後、1979年には昭和天皇の行幸啓によってお召し列車が運行されました。その後1987年に国鉄分割民営化が行われ、東海旅客鉄道に引き継がれました。

1988年には愛知環状鉄道に転換され、同時に高蔵寺駅間が開業したことで途中駅に位置づけられました。その後の駅改修や設備更新が行われ、利用者の利便性が向上しています。特に1991年に新しい2階駅舎が開業し、さまざまな改修工事が続けられました。2004年にはエレベーターなどバリアフリー設備が整備され、2019年からはICカード「TOICA」の利用も可能になりました。

駅構造

新豊田駅は、相対式2面2線の高架駅です。上り1番線ホームは愛知環状鉄道の開業時に増設されたもので、下り2番線ホームはそれ以前から使用されている長い歴史があります。2008年には、ホームの幅を拡幅し、より多くの乗客が快適に利用できるよう整備されました。駅内には売店や駅事務室があり、以前は旅行代理店「愛環トラベル」も営業していましたが、2008年に閉店しました。

出入口とアクセス

新豊田駅には、2階と3階の2つの改札口があります。3階改札口は名鉄三河線豊田市駅からの乗換需要に応じて増設され、現在は終日利用可能です。また、名鉄豊田市駅とはペデストリアンデッキで接続されており、エレベーターやエスカレーターも完備されています。したがって、足の不自由な方でもアクセスしやすい構造となっています。

利用状況

2020年度には、1日平均乗降人員が9,571人に達し、豊田市内の駅の中でも多くの利用者に支持されています。新豊田駅は名鉄豊田市駅に次ぐ利用客数を誇り、地域の交通の要所として機能しています。

周辺施設

新豊田駅の周辺には多数の施設が密集しています。市役所やショッピングセンター、さまざまな文化施設が徒歩圏内に位置しており、訪れる人々のニーズに対応しています。また、国道153号や国道155号などの主要な道路にも近いため、地域内外からのアクセスも便利です。さらに、バス路線も充実しており、市内の交通網を支える重要な役割を担っています。

新豊田駅は歴史的な背景を持ち、市の発展に寄与する重要な交通拠点です。利用者の利便性向上への取り組みも続けられ、今後の発展が期待されます。

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