日代駅

日代駅：穏やかな海と山に抱かれた無人駅

大分県津久見市、穏やかな海と緑豊かな山々に囲まれた場所に位置する日代駅は、九州旅客鉄道（JR九州）日豊本線沿線にある無人駅です。1916年（大正5年）10月25日、鉄道院によって一般駅として開業して以来、長きにわたり地域住民の足として利用されてきました。

歴史の軌跡：開業から無人化、そして現代へ

日代駅は、大正時代初期の活気ある鉄道建設期に誕生しました。当初は貨物取扱も行っていましたが、昭和38年2月には小口貨物の取扱いを廃止、旅客駅へと移行します。その後、昭和59年11月には荷物扱いも廃止され、無人駅となりました。平成29年には、台風18号の影響で日豊本線の一部区間が運休、日代駅もその影響を受けました。しかし、関係者らの努力により、同年末には運転が再開されています。国鉄分割民営化後はJR九州が駅を管理運営し、現在に至ります。

駅舎と周辺環境：静かな佇まいと豊かな自然

日代駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車の行き違いが可能です。特急「にちりん」の交換もこの駅で行われるため、鉄道ファンにとっても注目度の高い駅となっています。ホーム間の移動は跨線橋を利用します。無人駅ながら、駅舎内には自動券売機が設置されており、利便性が確保されています。

駅周辺には、津久見市役所日代出張所、日代郵便局といった公共施設に加え、かつては津久見市立日代小学校と津久見市立日代中学校がありました。（現在、両校とも休校となっています）国道217号も駅近くにあり、交通のアクセスも良好です。さらに、福良港や網代島といった美しい自然もすぐそばに広がり、豊かな景観を有しています。近年注目を集めている「うみたま体験パーク つくみイルカ島」へのアクセス拠点としても機能しています。

利用状況と未来：静かな発展を続ける駅

2015年度の1日平均乗車人員は約45名と、比較的利用客の少ない駅ですが、周辺地域の住民や観光客にとって重要な交通拠点としての役割を担っています。近年は、周辺地域の観光開発や交通網の整備が進み、利用客数増加の可能性も秘めています。

アクセスと周辺情報：自然と歴史に囲まれた魅力

日代駅は、日豊本線沿線に位置し、津久見駅から浅海井駅の中間にあります。周辺には、穏やかな海と豊かな自然が広がり、静かで落ち着いた雰囲気の場所です。歴史的な建造物や観光スポットも多く、のどかな風景を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

日代駅は、単なる鉄道駅というだけでなく、地域の文化や歴史、自然と深く結びついた存在です。今後も、地域の生活と観光を支える重要な役割を果たしていくことでしょう。

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