月見山駅

月見山駅：須磨の玄関口、歴史と発展を刻む駅

神戸市須磨区月見山町に位置する月見山駅は、山陽電気鉄道本線の駅です（駅番号：SY04）。副駅名として「須磨離宮公園前」を冠しており、車内アナウンスでも案内されます。

歴史を彩る軌跡

月見山駅は1910年、兵庫電気軌道の開業と同時に誕生しました。当初は、現在の月見山踏切の東西にホームが配置される構内配線でしたが、1948年には上りホームが移設され、現在の相対式ホーム2面2線の構造となりました。その後、宇治川電気との合併、山陽電気鉄道への移行を経て、1955年には急行停車駅に、1998年にはS特急停車駅に昇格しました。阪神・淡路大震災による一時的な営業中止を乗り越え、2009年には直通特急・特急の停車が開始され、全ての列車が停車するようになりました。2020年には、他の駅とは異なるデザインの待合室が設置されるなど、時代に合わせて進化を続けています。

駅舎とアクセス

相対式ホーム2面2線の地上駅で、改札口は須磨寄りにあります。ホーム間の移動は構内踏切を利用します。窓口は無人化されています。駅西側には月見山踏切があり、かつての上りホーム跡も確認できるなど、歴史を感じさせる痕跡が残されています。

利用状況と周辺環境

2022年度の1日平均乗車人員は約2,890人です。近隣のJR須磨海浜公園駅の方が利用者数は多いものの、近年は直通特急・特急の停車により、利用客数は増加傾向にあります。駅周辺は住宅地が広がり、静かな環境です。

須磨海浜公園駅との関係

2008年に開業したJR須磨海浜公園駅は、須磨海浜公園と須磨海浜水族園の最寄り駅となり、月見山駅の利用状況に影響を与えました。山陽電気鉄道は、ダイヤ改正や企画乗車券の発売など、利用客確保のための施策を講じています。

過去の遺構

駅周辺には、かつて瀬戸カトリーヌさんの父親が経営していたパン屋があった商店街（現在の都市計画道路中央幹線）など、地域の歴史を感じさせる場所も存在しました。

隣の駅

まとめ

月見山駅は、歴史と変化を刻みながら、須磨地域の重要な交通拠点として発展を続けています。須磨離宮公園へのアクセス拠点であると同時に、住宅街に囲まれた静かな環境も魅力の一つと言えるでしょう。今後、更なる利便性向上と地域発展への貢献が期待されます。

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