木与駅

木与駅の概要

木与駅（きよえき）は、山口県阿武郡阿武町大字木与字鎌所に所在し、山陰本線を運営する西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅です。2016年3月26日以降、隣接する奈古駅から折り返し運転を行っていた列車が、当駅発着になりました。

歴史

木与駅の開業は1931年11月15日で、当時の国有鉄道美禰線、新しい路線への延伸によって利用が開始されました。同日は客貨の取り扱いも同時に始まっています。1933年2月24日には、美禰線の一部区間が山陰本線として統合され、これにより木与駅も山陰本線の一部となりました。

その後、1963年2月1日には貨物取扱が廃止され、1979年2月21日には荷物の取り扱いも終了しました。この時点で木与駅は無人駅に移行しました。

1987年4月1日には国鉄の分割民営化が行われ、西日本旅客鉄道が駅の運営を引き継ぎました。

2013年7月28日には豪雨による影響で線路が被災し、当駅を含む益田駅から長門市駅間が運休しましたが、2014年8月10日には運転が再開されました。また、2016年3月26日からは当駅折返しの列車運行が開始され、これにより利便性が向上しました。

駅構造

木与駅は相対式ホームを持ち、2面2線で構成されています。交換設備も備わっており、地上駅としての機能を果たしています。海沿いに位置するため、景色も美しいですが、駅舎は上りホーム側に現存しているものの無人駅です。長門鉄道部が管理しているため、駅内には自動券売機などの設備は存在しません。

以前は駅舎と下りホームを結ぶ跨線橋がありましたが、2014年に撤去されました。現在は駅舎を通らず、付近の通路から線路の下を通って下りホームにアクセスすることになります。

のりば

現実には掲示されているのりば番号は存在しませんが、運転指令上の番線番号が設定されています。下り線は両方向からの進入及び出発が可能ですが、上り線は上り方向へのみに対応しており、当駅発の列車は必ず下り線を使用する方式です。

利用状況

木与駅の1日の平均乗車人員は数名であり、具体的な数字は山口県の統計年鑑などで確認することができます。稼働が少ないため、地域住民にとっての重要な移動手段となっています。

駅周辺

駅周辺は海に面した小さな集落が広がっており、周囲には清ヶ浜海水浴場や小磯の鼻が点在しています。また、近くには国道191号も通っており、アクセスは容易です。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線では、宇田郷駅と奈古駅がそれぞれ隣接駅として位置しており、木与駅はその中間に位置しています。

木与駅はその無人化や過去の歴史から特別な存在感を持つ駅で、多くの人々にとって懐かしい思い出を呼び起こします。

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