本郷三丁目駅

概要

本郷三丁目駅は、東京都文京区本郷二丁目に位置し、東京メトロ丸ノ内線（M21）と都営地下鉄大江戸線（E08）の2路線が乗り入れています。両路線は地下通路で接続されておらず、乗り換えの際には一度地上に出る必要があります。これは、連絡通路の建設がコスト面や地理的な制約から難しいことが理由ですが、2011年には接続通路の設置が検討されました。隣接する春日駅・後楽園駅では地下での乗り換えが可能ですが、両線間の高低差や距離があるため、本郷三丁目駅の方が乗り換え時間が短い場合があります。

歴史

1954年1月20日、帝都高速度交通営団（営団地下鉄）丸ノ内線の駅として開業しました。当初の駅舎は平屋建てで、ホームは4両編成に対応した80mの長さでした。1960年にはホーム延伸工事が行われ、6両編成に対応しました。2000年12月12日には都営地下鉄大江戸線の駅が開業し、2002年11月22日には丸ノ内線入口の改良工事（駅舎改築）が完了しました。2004年4月1日の営団地下鉄民営化に伴い、丸ノ内線の駅は東京メトロに継承されました。2007年3月18日には、ICカード「PASMO」の利用が可能となりました。

駅構造

東京メトロ

相対式ホーム2面2線を有する地下駅です。駅舎は鉄骨造2階建てで、改札口は地上に1か所あります。改札階と各ホームを結ぶエスカレーター、階段、エレベーターが設置されており、ホームまでの深さはそれほどありません。2006年にはホームドアが設置されました。開業当初のホームは4両編成対応でしたが、1960年に6両編成対応へと延伸されました。駅施設の老朽化やバリアフリー対応のため、2000年から2002年にかけて大規模なリフレッシュ工事が行われ、駅舎の建て替えやバリアフリー化が実施されました。駅舎のデザインは、周辺地域との調和や視認性向上に重点が置かれています。

都営地下鉄

島式ホーム1面2線を有する地下駅です。改札口は春日寄りに1か所のみですが、ホームと連絡するエスカレーター・階段は2か所設置されています。ホームと連絡するエレベーターは中間部に設置されています。駅舎と改札口は地下にありますが、地上への出口は複数あり、構造が複雑で地上までの距離もややあります。

のりば

（出典：東京メトロ:構内図、都営地下鉄:駅構内図）

発車メロディ

東京メトロ丸ノ内線では、ワンマン運転開始に伴い、スイッチ制作の発車メロディが導入されています。1番線は「素敵にハート」、2番線は「サニーサイドステーション」です。

利用状況

東京メトロの2022年度の1日平均乗降人員は49,496人で、東京メトロ全130駅中73位です。丸ノ内線内で接続路線のある駅の中では最も少なく、単独駅である西新宿や茗荷谷よりも少ないです。都営地下鉄の2022年度の1日平均乗降人員は18,389人です。

駅周辺

本郷三丁目駅は、本郷通りと春日通りの交差点に位置し、周辺にはオフィスビル、大学、専門学校、小中学校などが多く、古くからの商店や旅館も点在しています。東京大学の赤門へは、南北線の東大前駅よりも当駅の方が近いです。周辺には、東京大学本郷キャンパス、法真寺、樋口一葉資料館、本富士警察署、文京区立湯島図書館、順天堂大学本郷キャンパス、日本サッカー協会ビル、文京区立真砂中央図書館、東洋学園大学本郷キャンパス、文京ふるさと歴史館、東京都水道歴史館などがあります。

バス路線

本郷三丁目駅前には、都営バスが乗り入れています。都02系統、茶51系統、上69系統、東43系統が運行しており、都内各地へのアクセスが可能です。

駅名の由来

駅名は、丸ノ内線開業時の町名「本郷三丁目」に由来しますが、現在の所在地は住居表示の変更により「本郷二丁目」となっています。

隣の駅

東京メトロ 丸ノ内線

御茶ノ水駅 (M 20) - 本郷三丁目駅 (M 21) - 後楽園駅 (M 22)

都営大江戸線

春日駅 (E 07) - 本郷三丁目駅 (E 08) - 上野御徒町駅 (E 09)

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