杉乃井ホテル

杉乃井ホテルについて

概要

大分県別府市にある杉乃井ホテルは、別府八湯の一つである観海寺温泉に位置する大型リゾートホテルです。運営は杉乃井ホテル&リゾート株式会社が行い、オリックス不動産の完全出資によるものです。このホテルは、647室の客室を有し、約2,914人を収容できる能力を持ち、別府市内で最大の規模を誇ります。2019年にはオリックス不動産が立ち上げた「ORIX HOTELS & RESORTS」ブランドに加わり、2022年には単館シリーズに再分類されています。

歴史

杉乃井ホテルは1944年に「旅館杉の井館」として開業しました。その後、1966年に新館、1967年にスギノイパレスが設立され、1971年に本館が完成。団体旅行客を多く迎え入れることで経営は順調に推移しましたが、1980年代からは収益が悪化しました。特に、労使紛争によるロックアウトが1990年に発生し、経営に大きな打撃を与えました。

2001年には137億円の負債を抱え、民事再生法の適用を申請。訪問者の期待に応えるため、所有と運営が分離され、杉乃井リゾート株式会社が運営を行う体制に変わりました。その後、2008年にはオリックス不動産が全権を持つようになりました。

2015年には宇奈月温泉にある「宇奈月ニューオータニホテル」を買収し、杉乃井ホテルの初の系列施設としてリニューアルオープンする運びとなります。いくつかの老朽化した施設は2003年以降に更新され、特に露天風呂「棚湯」は、日本最大級として知られています。

主要施設

メインとなる宿泊棟には、中館、虹館、宙館、星館などがあり、各棟は異なる規模と設備を持っています。2021年には虹館がオープンし、透明感のあるデザインが施された新しい空間が生まれました。また、宙館は2023年に564室を持つ大型棟として開業しました。

特筆すべきは、杉乃井パレスと関連のあるアクアビートやザ アクアガーデンなどの娯楽施設で、様々な楽しみを提供しています。さらに、2025年には星館が開業予定で、新たな宿泊体験を提供することが期待されています。

アクセス

JR九州の日豊本線別府駅からのアクセスは便利で、無料のシャトルバスが15分または30分ごとに運行しています。また、亀の井バスを利用すれば「スギノイパレス」停留所までのアクセスも可能です。大分自動車道から車でのアクセスも容易で、便利な立地に位置しています。

まとめ

杉乃井ホテルは、歴史のある温泉リゾートであると同時に、国際化を進める観光施設としても注目されています。多様なリニューアルや新築が進行する中で、常に新しい魅力を提供し続けるこのホテルは、訪れるすべての人にとって特別な体験を約束しています。

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