東中神駅

東中神駅について

東中神駅（ひがしなかがみえき）は、東京都昭島市玉川町一丁目に位置する鉄道駅で、東日本旅客鉄道（JR東日本）の青梅線が通っています。駅番号はJC 52で、八王子支社の管轄下にあります。

歴史

この駅は1942年7月1日に青梅電気鉄道の東中神停留場として開業しました。当初は旅客営業のみが行われ、その後、1944年に国有化され、運輸通信省青梅線の駅となりました。1987年の国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅として運営が始まりました。

1993年には自動改札機が設置され、2001年にはICカード「Suica」の導入が行われました。その後も駅のサービスは進化し、2005年にはみどりの窓口の営業が終了し、次いで様々な券売機が設置されました。2017年には橋上駅舎が使用開始され、駅舎の改築が進みました。2018年には自由通路と橋上駅舎の工事が完了しました。

駅構造

東中神駅は地上駅で、2面2線の相対式ホームを持っています。ホームは12両編成に対応しており、駅舎とは自由通路を介して連絡しています。バリアフリー対策として、2007年にはエレベーター、スロープ、多機能トイレが設置されています。

駅自体は業務委託駅であり、自動改札機や券売機、自動精算機が整備されていますが、2005年以降、みどりの窓口は廃止されています。なお、朝の6時30分まで駅員が不在となるため、乗車駅証明書を発行し、着駅での精算が必要です。これに対し、駅舎改築以前は改札が一カ所で、特にラッシュ時に混雑が問題となっていました。

駅周辺

東中神駅の南口にはUR都市機構の東中神団地や商店街があり、周辺は住宅地が広がっています。また、駅の近くには多摩川が流れており、昔はアキシマクジラの化石が発見された地でもあります。この歴史的背景から、西側の商店街は「くじらロード」と名付けられましたが、現在は駅前の再開発により、営業中の店舗は減少傾向にあります。

北口側には都営団地や昭島病院があり、このエリアには国営昭和記念公園の昭島口にも近い立地です。さらに、陸軍航空工廠の跡地が整備され、2017年に交通広場が開設されて以降、再開発が進められています。

バス路線

南口にバスロータリーがあり、北口方向には交通広場が設置されています。バス路線は限られた本数ではありますが、昭島病院行きのバスなど、生活に必要な交通手段が確保されています。ただし、平日のみ運行される便が多いため、事前の確認が必要です。

利用状況

2023年度のデータによると、1日平均乗車人員は6,857人で、1990年度以降、その推移は安定した利用が続いています。

東中神駅は、地域の交通インフラとして重要な役割を果たし、新しい駅舎とともに利便性が向上しています。これからも地域社会に貢献し続けることでしょう。

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